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第50話 5
「叶のパンティー姿、見せて」
「……」
叶が頬を膨らませて、パジャマのズボンを少しだけずらして、見せた。
全然ムードがない。
でも見せ方は『可愛い』けどね。
「叶、ちゃんとズボン脱いで上たくしあげて見せて」
「杉原先輩って本当に変態ですよね」
「うん、自覚ある。でも俺は叶相手にしかこんなこと要求はしないよ」
叶はパジャマのズボンを躊躇いながらも、赤面の中ゆっくりと脱いでいく。
俺の言うことを聞くのは『ボクサーパンツ返して欲しい』からか、それとも俺が『叶にしか要求しない』って言ったから?
後者が少しでも含まれていたら嬉しいけど、今の叶に聞いても絶対に前者としか言わないだろうね。
叶はパジャマのズボンを脱ぎ終えて、ベッドに座ったまま上着を少しだけたくしあげた。
「チラリズムは余計に煽られるよ。臍が見えるまで持ち上げてね」
「……なんですか…、そのチラリズムとは…?」
これは叶の照れ隠し……目を斜め下に泳がせた。
その仕草が『可愛い』。
艶かしい『綺麗』な白い足に『可愛い』臍。
内股なのはペニスを攻撃されるかもしれないと警戒してる、俺には分かるよ。
でも俺はサイテーな『男』だから容赦はしない。
「足開いて?」
俺のお願いに叶は熟れたリンゴのように顔を赤くした。
「……せんぱぃ、あの…恥ずかしいンです」
「うん、知ってる」
「とても……出来そうに、ありません」
「どして?エッチな叶は俺沢山見てきてるよ?」
これは意地悪だよ。
パンティー、嫌なんだよね。
ごめんね、毎回履かせて……でも清楚でありエッチでもある叶には、『ちょー似合う』んだ。
「杉原せンぱぃ…意地悪しなぃでください…!!」
「イジワルもイタズラも似たようなもんデショ。……そうだな、出来ないならベッドの真ん中で寝転んでよ」
俺がそう言ったら、叶はおずおずと従った……。
今更どしてそんなに恥ずかしがることがあるの?
普通ならカレシの前で、そんなカッコでベッドに寝転ぶことも恥ずかしいデショ!!
……突っ込みたくなったけど、仲違いしそうで嫌だったから止めた。
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