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第19話 キミと姫初めへの道程。 4 『初脱衣行為・初反応』

「帰り、汚れた服で帰りたくないよね。全部脱ぐ?」 俺はちょーイイ提案だと思うんだけど、叶が恥ずかしそうにしていた。 それが可愛くて抱き締めたくなったんだけど、叶がか細い声で 「……何時も私だけが…脱がされてしまうのが………恥ずかしいです…」 まあそれは可愛らしい主張で、俺はもう笑顔にしかなんなかった。 「一緒にシャワー浴びる?そしたらお互い裸だよね」 俺がそう言うと叶は下を向いたまま無言で頷いた。 俯いちゃって恥ずかしがる叶も、スッゴく可愛いけどね……そろそろ上を向いて欲しいよ? 俺は叶の顎を持ち上げて、上を向かせてみると叶のデカいビー玉のような『綺麗』な目に自分の顔が映るのが分かるよね。 それだけで俺は高揚する。 叶の目には俺しか映っていない……そんな『独占欲』に駆られる。 「やっと真っ直ぐ俺を見た。……今年の俺は叶の目にはどう映ってるか聴きたいな」 去年よりカッコイイ? ……去年よりカッコ悪い? 「……私はどうですか?」 逆に聞かれちゃったね。 「んー……今日は少し心がすれ違っちゃったけど、去年より『愛しい』かな。あと『可愛い』」 んー時間がもったいない。 夜には『茶の席』がある。 俺は叶の身体を抱き上げる。 「わぁっ!!なっなにするんですかっ」 「時間がかかりそうだから、叶からはヤりながらに聞くからいいよ」 さっさと服を脱いでいく俺だけど、相変わらず叶は恥ずかしいのかもたもた……。 今年は初めてだけど、結構お互いの裸なんて見てるのに……と思ったけど、違った。 俺は叶の身体だからこそ反応する。 極め細やかで滑らかそうな肌に触れたい、6日間会っても触れてもいなかった叶に早く可愛がりたい……愛したい。 身体中に唇を這わせたい。 俺は自分で脱ぎながら、叶の露になる裸に欲情した。 俺は堪らないくらい興奮していた。 目の前には……脱衣している叶がいるから。 俺はパンツも脱いで浴室に入った。 少しでも頭を冷やして、興奮状態を抑えないと……叶より先にイっちゃいそうな気がしたから。 そしたら攻める側としては情けないよね……。 俺は叶に見えないように苦笑いをした。 「……先輩、怒らないで……くれますか?」 「んー?」 叶の声に振り向くと、急に後ろから抱きついてきた。 おやまぁ積極的……と思ったけど、違った。 俺の太ももにあたる叶のぺニスが勃起していた。 「……もう…こんなになっちゃいました」 「……どして…」 「………期待…だと思うんです」 要するに大体は今の俺とおんなじというこだろう……本当にやんなっちゃうね。 「俺も隠すことなかったなぁ」 「ぇ……」 「見てよ。俺もね、叶の裸とこれからの期待で固くなってた」 俺は自分のぺニスを叶に見せた。 「っ……!!」 「すごいデショ?まだ何もしてないのにね」 似た者同士だねと笑ったけど、叶は全く笑ってなくて……一言、 「見なきゃ…良かったです」 と、恥ずかしそうに視線を反らした。

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