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第11話

 金色の細く滑りのいい髪を撫で、フサフサとした耳に口づけをする。 耳は敏感だから、きっとピクッと体が震えるだろう。そして、前髪を優しく指先で梳き、現れた狭い額に、形のよい小さな鼻先に、赤い濡れた唇に口づけをする。    浴衣の帯を解いて、開けた前は、きっと目映いほど白く美しいだろう。  そして、その隙間から覗く胸の尖りは、薄い桃色をして庄一を誘う。スイは多分、快楽に慣れていないだろうから、触ってもくすぐったそうに笑うかもしれない。コロコロ笑う声を尻目に尖りを優しく撫でて、摘まみ、舌先で舐め、吸うと、暫くして声に甘い音が混じってくる。それと同時に淡い色が赤く染まり、更に快楽を求めて尖り出すのだ。  その尖りを舐めながら手はゆっくりと薄い腹を滑り、その先の膨らみに到達する。陰毛もきっと金の美しい色をしているだろう。その茂みの中で、乳首と同じように薄い色をした小さな突起が、庄一の手の中でヒクヒクと震えているのだ。  それを優しく上下に擦ると、声はもっと甘くなる。その声が聞きたくて、陰茎より先の尻の肉に隠された秘所に、庄一の指が触れる。はじめはきついその場所も、何度も庄一の指が優しく解していくと柔らかく開いていくに違いない。  そして、スイの肉棒から愛らしい液がだらだらと零れるのだ。それを舐めてやると更にスイは体を捩らせ悶えるだろう。庄一は我慢できずに、自分の猛った己をスイに突き刺す。 スイは声を上げ、庄一に抱きつく。スイの中は、スイ自身のように、庄一を心地よく受け入れてくれるだろう。何度も何度もスイの中を擦ってやると、暫くしてスイの手に力が入り、快楽に泣きながら達するのだ。 『っあ、ぁあ…っっ、―――しょういちっ』 妄想の中のスイの声と同時に、庄一はちり紙の中に、吐精した。 あまりにも自然に、当然のように、庄一は頭の中でスイを抱くことが出来ていた。 その衝撃に混乱しつつも、今まで感じたことがない程、気持ちが高まっていた。 その晩、庄一は何度も何度も、頭の中でスイを犯し続けた。

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