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第18話
光の当たらない闇の中には、何もいない。
日記のことが本当だったとしても、もう何十年も前のことで、そもそも祖父が亡くなってから2年経っている。
もしも『スイ』とやらが実在していたとしても、とっくに逃げているに違いない。
だって、スイは祖父を愛していなかったのだろうから。
さっさと家に戻ろうとした時、後ろで何かが動く音がした。僕はビクリと肩を震わせ、振り向いた。
「…え?」
思わぬ姿に、僕は固まった。
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