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第3話

「光哉は圭ちゃんのクラス? 」 頷いてみせる。 「なら、莉汰に色々聞くといいよ! なんせ莉汰は委員長だからね。」 「なんでお前が得意気に言うんだよ。」 莉汰からのツッコミが入る。ごもっともだ。 「そういえば、そろそろご飯だね。」 二人と色々と話していたら時間がだいぶ経っていたようで、現在時刻は午後6時半を回っていた。 「食堂に行こう! 」 蒼太に続いて莉汰と俺も歩き出した。 あれから分かったこと。 蒼太はサッカー推薦でこの高校に入ってきてサッカー部で1軍にいること。 あ、言い忘れたがこの学校は運動部の強豪校だ。 莉汰は陸上部で長距離をやっていること。 そして、二人とも成績も優秀なこと。 一番驚いたのは二人が付き合っているということ。 この学校では良くあることなんだとか。 ただでさえ恋愛なんてめんどくさいのに同性とかもっとめんどくさそう。 俺はβだし。番が居なくても特に困りはしない。 「着いたよー」 食堂はなかなか広く、綺麗だった。 今日のメニューはカレーだそうでまだ早い時間帯らしいのだが混雑していた。 押しつぶされそうになりながらもなんとか食事を獲得し二人と席に着く。 「いただきます。」 談笑しながら夕ご飯を食べ始める。 少し経った頃、 「蒼太ー、誰そいつ。」 蒼太の脇と莉汰の脇にそれぞれ1人ずつやってきて座った。 「転校生! 」 蒼太が大雑把に紹介してくれる。 「佐田光哉です。」 食べる手を一旦止めて挨拶をする。 「お前が転校生か。俺は永山礼生(ながやま れお)。104号室で1年2組だ。」 「同じく104号室に住んでいて1年2組の名取紫苑(なとり しおん )。よろしく。」 これまた二人ともイケメン。永山は王道といった感じのイケメンで、名取は色白でかわいい系だ。 それからは二人に質問攻めに合いながら楽しく夕ご飯を食べた。

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