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第3話 前世持ちだけど、俺は知らない事が多い
二人で部屋に入って、俺は中を見回した。
部屋は白を基調としていて清潔感に溢れていた。
そして質が良さそうな応接セットのソファーは大き目。
何となく、寝っ転がりたい……うずうずしてしまう。
ここで教えられる"撫で"とは?
俺がそんな事をつっ立っていると店長から手を引かれ、二人でソファーに座った。
「良いか? 撫でて教えるから……逃げるなよ?」
「え? はい?」
そして店長は密着に近い位置から言い、横に座る俺の太腿を撫でてきた。
「あ!」
―ぴこ!
「……はぁ。早いよ、シュン……」
「ぅぐ……」
そう……。俺は店長の数度の太腿撫でで猫耳を出してしまったのだ。
「まぁ良いや。耳や尻尾が必要だしな。ンじゃ、ここを、こう……」
「ぅにゃ!?」
店長が耳の根本を撫でてきて……"ゾク"ってきた……?
何? この妙な感覚……。
そしてそのまま店長に耳をぴるぴるしたいのや身体のゾクゾクを我慢して撫でを受け続けたら、俺の一部にトンデモナイ変化が……
「なんだぁ? シュン……ココも、もう反応したのかよ?」
「ぁ……」
どこか愉快そうに、俺の……ペニスをズボンの布越しに指先でなぞり始めた店長。
撫でる様な指先で俺のペニスの形を確かめてる。
そしてわざと先端部分を突いて、言い渡されて逃げれない俺の反応を楽しんでる。
戸惑いと焦りと……とにかく恥ずかしさで茹でダコ状態だ!
「てんちょ……」
「ゼス」
「?」
「今はゼス、って呼べ、シュン」
「ゼ……ゼス?」
「そうだ、シュン。ちゃんと逃げないで良い子だな」
そう言いながら俺の頭を優しく撫でて微笑んだゼスの男くさい色気に、俺は爆発した。
―じわ……
「!!」
茹でダコな頭でも分かる、下半身の濡れ……。
「ふにゃぁ……漏らしちゃった……?」
「ん~~? そうなのか? 見てやるよ」
俺のベソをかいた姿にゼスは逆に意気揚々と上機嫌で俺を下着姿にしてきた。
脱がされ、グレーの下着を見てみると色濃い染みが出来ていて……。
しかもその位置はペニスの先端で、布が引っ張られている部分。
「確かに濡れてるな、シュン」
「ぅにゃぁ……ゼス、どうしよ……?」
「脱げば良いんだ。俺が脱がしてやるな」
「みゃ……」
そしてゼスはいそいそと俺の下着を脱がして足元に落とした。
俺は下着が落ちた"パサリ"という、僅かな音を緊張の為にどこか遠くの音に思えていた。
その時、俺はテンパリ過ぎてゼスの手の動きに何も付いていけなかった。
「は…っ。綺麗な色してンな、シュン……本当、お前は全部可愛いな」
「ぁ、にゃ?! ゼス!?」
俺のペニスを握り、先端の窪みを親指の腹で強めに撫でるゼス。
すると窪みから液体が湧き出て、"くちゅくちゅ"とした粘性の水音が出始めた。
そして更に強いゾクゾク感に、俺は怖くなり思わずゼスに抱き着いた。
「……ゼス、ダメっ、おかしくなるっ」
「シュンはこの"撫で"は嫌か?」
「ヤ、じゃ……にゃぃいいっ! ゾクゾクって、怖いけど、気持ち良いんにゃっ……ぁ、あぅ、ぁううう~~」
必死に言いながら、ゼスにしがみ付く力を強めた。
「ははっ……シュン、お前才能あるな。客が喜ぶ。すごくモテそうだ」
「よろこ、ぶ?」
「ああ。可愛がってくれる」
みんな、可愛がってくれる?
こうなる俺を、喜んでくれる?
俺は前世の記憶はあるが、全てじゃない。
欠けていたり、ぼやけていたり……。
しかも前世は実は6歳までしか生きていなかった。
小さくてとても病弱で……色んな病気が併発して、死んだんだ。
だから、この異世界に来た時はおチビな仔猫の自分に納得したんだ。
優しい人が好きなのは、両親が優しかったから……笑顔で俺を可愛がってくれたから。
それが、今よりもっと、手に入るの?
見上げたゼスの顔はとても優しい笑顔……。
俺は蕩けた頭で笑顔を作って、与えられ続ける気持ち良さに涎が流れたのを無視し、ゼスへ言葉を口にした。
「俺も、こうされるの……嬉しい……」
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