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第11話 おさらいの時間

アジアジでの雇用は一年毎に行われる形式だ。 継続したかったら、ゼスに申請するのだそうだ。 俺はとりあえず一年契約でいる。 そして俺は週の火・水の昼・夕を軽食部で接客、木は休みで金・土・日を夜の酒場でフロア組、月を休みにしてもらった。 ルアも同じシフトだから、心強い。 ゼスのアジアジの夜部の酒場の基本的な説明は、酒場でのフロア組は青いリボン、ルーム組は赤いリボンを首に巻くのだそうだ。 フロア組は一階の酒場のみ、ルーム組は酒場と二階の宿部を使う。 ちなみにルーム組は、希望して20歳にならないと雇わないと言われた。 俺は年齢的に無理だから、ルーム組の説明は省かれた。 知りたい時はルアや他の猫に聞くと良いと、簡単に流された。 フロア組での酒場での接客業は基本、お客が酒を飲み、猫はソフトドリンクのみだそうだ。 そして「フロア内ならどこに居ても良い。シュンに寄ってきて、ソフトドリンクを渡してきた客が気に入ったら相手にするんだ」と言われた。 どうやら嫌なら断っても良いルールで、納得されて今までそれで運営しているのだそうだ。 ちなみに客は俺の『頭、背中、腕』を撫でて会話を楽しむのが基本。 それ以上は"個室"を別料金で借りて行うそうだ。そこはルアにキチンと教えて貰う様にとキツク言われた。 それと、どこでも猫耳や尻尾、猫化は極力しない様に言われた。 猫の毛並みをやたらと触りたがる客が多いし、ゼスやルアに教えられた事を思い出すと……うん、注意しよう。 "ああなる"のは主に個室で、ああなったらわざと見せつける様にすると喜んで"チップ"を多く渡されたりするそうだ。 ちなみにチップは全部貰って良いんだって! わお! でも俺は夢の為に路銀稼ぎも大事だけど、魔力制御の修行もあるからなぁ~悩ましい! ま、基本、魔力制御の修行を優先……かな? そうしていても、ああなったら仕方ない。そん時はそん時だ。 そして完全猫化はこちらが不利になる事が多くなるから、危険なんだそうだ。 前に完全猫化した者を連れ出す……誘拐しようとした騒ぎがあったと説明された。なにそれ怖い。 それは何とか防げたが、十分注意するように言われた。 ちなみに客層は高貴な方から庶民まで幅広く、職種も様々。 種族的な割合は人族が一番多く、次は猫科の同族、他種族……なのだそうだ。 ……まぁ、こんな感じで業務の説明を受け、共同生活の説明にゼスは入った。 あとは「基本、店長って呼べ。"ゼス"は俺が呼んで良いと言った時以外呼ぶなよ?」と言って頭をグリグリ撫でてきたから、「はい」と答えておいた。 共同スペースは台所・食堂・庭・洗濯場・リラックスルームで、基本仲良く利用すれば良い、と簡単に言われた。 掃除は各自の部屋は個人で、他は各々が気になった時にでたまに業者を頼んで行うそうだ。 あと分からない事はルアに聞いたりして教えて貰うと良いとゼス……店長は言って、俺を居住スペースで解放した。 俺は何だか疲れてフラフラと自室に戻り、ベッドに倒れた。 「ふ~~主に説明がメインの一日だったけど、何だか疲れたー」 俺は手をパタパタしてベッド上に脱ぎ捨てていた寝間着を掴み、モソモソ着始めた。 ハークの部屋から持ってきた寝間着は、ハークの古着。 ハークの物はどれも俺には大き過ぎだが、とてもゆったり出来るから俺は主に寝間着に使っている。 そんなぶかぶかデカシャツのボタンを留める前に、自分の乳首を見た。 単純に"ぷくん"とした薄紅の乳首が胸に付いてる。 ……でもハークに散々弄られて、前より膨らみがある気がするのは気のせいか? そして何となく、自分の指で抓んで捏ねてみる。 「う~~ん?」 そうしてみたのは、ハークに教えられた事をおさらいしてみよう……ってか、そんな感じだ。 でも、自分じゃ全然気持ち良くない。むぅ……。 刺激に対して尖ったり硬くなるけど、単純にそれだけだ。 ハークに乳首を触られた時は身体の奥がビリビリ痺れてきて、それが気持ち良かったのに……。 「そうだ! ハークにされてると思ってしてみよう!」 ハークに捏ねられてるって……ハークに……。ハーク……。 ―ずくん…… 「!?」 な、何、今の重苦しい股間にクるものは……? ハークの事を考えながら乳首を触ったら、"気持ち良く"なった? "ずくん"とペニスに来たの、もっと欲しい……。もっと……。 そこで俺はシャツは着たままでズボンと下着を脱ぎ、下肢を露出させた。 ペニスを見ると立ち上がり始めている。 "くんくん"と動いて、勝手に起ち上ってくるのが分かった。 そこで俺は再びハークの記憶を辿りながら乳首を弄った。 「……ぁ、あ、は、ハーク、はーくぅ……」 ハークと自分を重ねるだけで俺のペニスが腹に吸い付くよう完全に立ち上がり、乳首が"キュウッ"と硬さを増した。 そして口から涎が流れ、顎の先から雫となり鎖骨近くに落ちた。 俺はそれを指先で伸ばし、その濡れた指先で乳首を捏ねた。 そのまま強く引っ張り、捏ねて引っ掻き、唾液で濡れた指の腹で頂点を擦り上げた。 「んっ、ふぁ、ふ、んんッ!」 次第に自分の指で赤くなる、胸の小さな尖り。 ……自分じゃ吸えないのが何だか切ない。 ハークなら、吸って舐めて……甘く噛んでくれるのに……。 ハークなら…… ―ズク…… 「~~~ッ!!」 俺のペニスに熱が溜まる。 "ビタンビタン!"と俺の腹をペニスが打ち、ドロっと先走りが流れ出た。 先端の窪みが先走りで潤んでいる……。 そこで俺は乳首から手を放して、腹に付くほど勃起したペニスを握った。 「んふぅ……ふにゃ、にゃぁん……にゃぁっ……ハークッ! はぁ……くぅ……、はーく……」 ハークとの事を思い出しながら真っ赤な乳首を硬く尖らせ、ペニスを無茶苦茶に扱く。 自分でしているけど、俺はここでもハークの動きを辿る。 そして声、息遣い、動き、感触、匂い……出来る限りハークを思い出す。 カリ下をグリグリ強く弄り、身体が浮く様な快感を得た。 腰が勝手に前後にカクカクと動く。 でも、もっと強いものを求める快感と放てないもどかしさに呼吸が荒くなり、喘ぎが増す。 「にゃ、にゃ、にゃっ! ぅにゃぁん、ハーク、きもちぃ……! もっと、もっと、ハーク……!」 快感を求める俺は、いつの間にかハークの名前を呼んで快感に震えながらペニスを強く扱いていた。 そして…… ―つぷ…… 「ンにゃぁん……! ぅにゃっ……~~~ッく!」 ―つぷぷ……ちゅぷ……ぷちゅん! 流れる様に、自分のアナルに先走りで濡れた指を1本、挿し入れ始めていて……。 俺はペニスを扱きながら、ハークにアナルを弄られたのを辿り始めた。 挿し入れたけど、何となくまだ怖いから、ゆっくりと出し入れをする。 入れている部分も第2関節位までだ。それ以上は……怖い。 「は~~は~~は~~……」 2本目のタイミングも分からないから、1本で内部を擦り、指先をぎこちなく動かす。 浅い位置を弄っていても、ペニスの先端からはトロトロとした透明な汁が溢れて止まる気配が無い。 「んっ、んふぅ。ン~~~ッ……ぃにゃぃ~~っ」 2本目を入れようとしてみたけど、やっぱり自分じゃまだ怖いし痛い。 無理矢理挿し込もうとした指を止めると、少し開いた肉輪が戻り、残る1本を"きゅ!"と締めた。 ハークなら、強請ったら上手いタイミングで痛くなく指を増やしてくれるかな? 目尻に涙が溜まり、何だかとても熱い頬を伝い流れていく。 欲しいのに出来ない、分からないし、痛い事に涙が出たのだろうか? 今度ハークの部屋に荷物整理で戻ったら、もっと教えて貰おう……。 「にゃ、にゃぁん……ハークぅ……」 ―ぷちゅぷちゅ、にちゅにちゅ……クチュッ、グチュ……ぐちゅぐちゅ…… 「は、にゃ……にゃん、ハーク、はーく、奥っ、あのビリビリするトコを太い指でいっぱい弄って欲しいにゃぁっ……ぁあ、ぁ、ハークぅ……ハーク、すきぃ……」 俺は結局ペニスを扱きながらアナルに指を1本出し入れして、ペニスが白濁を放出して果てるまでハークにしてもらった事を思い出して弄り倒した。

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