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第15話 お買い物♪
ルアの休みの日に俺は約束して貰った『大人の魔玩具店』に連れて行ってもらった。
目的は、タコキューとホワイトスライム。
そしてその店に着くまでに気になる店があった。
オリジナルのシルバーアクセの店だ。
ショーウィンドウに飾ってあったペンダントのトップが格好良くて、少し見つめてしまった。
でも良い物、ってやっぱりそれなりのお値段。
今は手が出せないけど、いつかは……。
そんな思いを胸にルアと歩き、一見普通の魔具店に入った。
入れば……何とも色々な物が並んでおり、俺は何だか気まずい思いでいながら辺りをチラチラしてしまった。
一方ルアは慣れているのか、店員に「スライムが欲しいんだけど、入荷してる?」と聞いていた。
店員はルアに「入荷してますよ」と答え、「ホワイトとピンクのどちらですか?」と言いながらこちらに来た。
それには俺が「ホワイトです」と答えたが、ピンクスライムはローションに使える体液に"媚薬効果"が含まれているのだそうだ。
すると店員は俺達をホワイトスライムのガラスケースの前に連れて行くと、俺に細長い紙を渡してきた。
「それでは、その紙を舐めて下さい」
言われた通りにした物を店員に渡したら、ホワイトスライムが居るガラスケースにそれを入れた。
するとその紙に数匹のスライムが近寄って来て、動かなくなった。
「はい、この紙に寄ってきたスライムがお客様と相性の良いスライム達ですので、この中から必要な分選んで下さい」
相性とかあるのか……。
紙の上に乗り、動かないスライムは3匹。
俺は何となくなフィーリングで真ん中のスライムを購入することにした。
大きさは僕の拳くらいの大きさ。手のひらサイズだ。
「それでは後でそのスライムにお客様の体液を与えて下さい。スライムが覚えますんで。あ、これ簡単な取扱説明書です」
そして空気を通すコルクを栓としているガラス瓶にスライムが入れられ、手渡された。
目的の一つが無事終わり、俺とルアは次の目的に移った。
そう、『タコキュー』だ。
そして着いた売り場のタコキューはカラフルだった。
中には蓄光タイプもあって驚いた。
サイズは極小、小、中、大、特大。
俺の用途には極小サイズが良いとルアに言われたので、それに決めた。
極小は5個セットが通常らしく、それしかなかった。
俺が色はどうしようかと悩んでいる時、ルアは一つの袋を手にした。
「新作の蓄光タイプって面白そうだから、買ってみようかな~。ンふふッ」
……暗闇で光る、胸の乳首の位置にあるタコキュー……。
何とも奇妙な感じだ。
下手すると吹き出しそうだ……。何となく。
俺は淡い桃色のやつにした。可愛らしく感じたんだ。
更にタコキューの質感は"むちむちラバー"、"ふわふわソフト"、"すいつきモチモチ"があるみたいで、俺は何となく『すいつきモチモチ』タイプにした。
……何だか、ずっともにもにしていたくなる質感だったんだ。もちもち……。
それにぺとんと本当に吸い付いて、吸い付かせた指を振っても落ちないのが面白い。
「これにするにゃ!」
そんな感じで俺は目的の物を無事購入し、ルアと共にアジアジへ帰った。
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