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第31話 闇からの捕食者は……
ハークに閉店間際の店に帰された俺は、店長に「今日はもう上がって良いぞ」と言われ、早々に部屋に帰ってきた。
「―はー……今日も色々あったなぁ……猫シール剥がしてシャワーしよ」
そこで俺はラグの上に座り、姿見の鏡の前で脚を開いてアナルに貼った猫顔のシールを剥がし始めた。
「……んっ……」
シールを剥がしたら、"ねちょ……"と滑る感覚がし、鏡で確認したらアナルが濡れていた。
多分、……垂れてきたのだと思う。
「……ハークの変態っ……」
―つぷ……
俺はハークの悪態を付きながら、濡れているアナルに触れてそのまま指先を窄まりに挿し入れた。
「ふにゃン!」
指を挿し進めながら、内部の意外な熱さに一瞬戸惑ってしまった。
しかし、ハークを思い出しながらそのまま指を進めてく。
指を増やしたいけど、やっぱり怖いから、まだ一本……。
それでもハークの指を思い出して乳首を弄りながら動かした。
俺はそうして指を抜き挿ししながら、ペニスを扱いて昂りを終点に導いた。
「―……みゃぁあん……!! ハーク……ぅ……」
―びゅ! びゅ! ……びゅるっ!!
白濁が俺のペニスから勢いよく飛び出し、姿見にパタタと掛かった。
出た白濁はノルが取り込み、鏡面にも這い出し、表層を震わせて喜んでいた。
うん。ノルにもこうして食事をちゃんと与えないとね。
こうして与える様になってから、ノルはあの夜の様な事はしてこない。
単純に俺に甘えてひっいてくる。
そんな可愛いノルをプニプニして癒され、俺はにゅふふと笑った。
そして俺はこの日はあのじっとりした嫌な視線は感じず、シャワーを手早く済ませて安堵して眠りについた。
それから……
最近ノルは夜になると散歩に出かける様になった。
俺がベッドに入るとゾワゾワ動いて器用にドアから出ていき、いつの間にか部屋に戻ってきている。
多分、明け方に戻ってきているのだと思う。
ルアに言われて、俺が部屋に居る間はドアの開閉は自由だ。
アジアジ奥のこの居住スペースは基本アジアジ関係者しか住んでないから、俺はルアに言われた事をしている。
ま、隣のルアも俺に付き合ってくれて同じく本人が部屋に居る時は開け閉め自由だ。
あの嫌な感じの視線は毎日ではないがやはりあり、俺の精神はジワジワ疲弊してきていた。
そして明日の休みはハークの家に行って、キスの約束を遂行させようと決めて気分を上げてからベッドに入った深夜……
―……ズル……むきぃ……
―……に"ゃ!? …………またノル……??
俺は下着を下げられ、尻たぶを左右に開かれアナルが露出された事に夜中に覚醒した。
ノル……お腹減ったのかなと以前された事を思い出しながら、"ぼー……"っと考えた。
しかしそこで動きが止まり、数秒後に激しく「ハァハァ」とした呼吸が聞こえてきた。
そして両手を後ろで一纏めにされ、俺は状況が違う事に気が付いて本覚醒した。
俺は今の状況に恐怖で身を固くしていると、尻に"ドン!"と衝撃が加わった。
そして……
「……んふーんふー……すーはーすーはー……んんん~~~っ……はぁ―――……は――」
尻に顔を埋めて、アナルのニオイを嗅いで深呼吸してる!??
尻たぶを持つ手をニギニギ動かして尻を変形させながら、顔を上下に動かして鼻をアナルに擦り付けてる。
鼻息と荒い呼吸からの熱い空気が怖く、全身からじっとりした汗がしみ出していく。
手の大きさや体格の雰囲気、加わる力、僅かな低い声……そこから俺をこうしている相手は『男』なのだと判断した。
俺はそう判断しながら、恐怖で行動が出来ずにされるがままだ。
―ちゅぱ、ちゅぷ、ちゅぷ……ぺちゅ、ぺちゅ……
「はにゃ!??」
今度はアナルを舐め始めた……!?!?
そして俺はここでやっと……ほぼ無意識に声を出した。
「ふにゃ……ふにぃ……はーく、はーく、助けてっ……はー……」
俺は思わずハークの名を口にした後、ルアの言葉を思い出した。
そうだよ! ハークはここに居ない! ルアが俺を助けてくれるって……!!
「……る、るあ!! ルア!! 助けて!!! いやにゃぁ!!!!」
俺がそう叫んだ時、後ろから舌打ちが聞こえ、口に小さく丸めた何かを突っ込まれて声が塞がれた。
も、もしかして……これって俺の下着!?
「―……!?」
し、しかも……何だか……この布の中からふんわりと良い匂いが……。
身体が熱くなって……怖いけど、何だか大きな手で触れられるとハークに撫でられているみたいな錯覚が……。
嫌なのに、気持ちイイ……?
何で? 何で……? ハークじゃないし、知らない……怖い状況なのに、身体の奥から"欲しい欲しい"とジンジン……下半身が……ジンジンしてきた。
そして混乱する俺の体勢を尻を高く上げさせて尻をグニグニと揉み始めた。
俺はまたイやな汗が出ていくのを感じ、これから起こるであろう何かに恐怖が生まれた。
この体勢から、次に何をされるのか先の分からない恐怖……俺は涙が流れ始めた。
何か、失いたくないものを失うような予感に心臓が潰れそうな痛みを感じつつ、俺のペニスが"クンクン"動いて先走りを流し始めた。
触れられたく無いのに、触れて欲しい身体。
身体と心が真逆に進みだして、俺が破けてしまいそうだ。
俺はいつの間にか息が熱く荒ぎ、ペニスに集まった熱はアナルに移動していた。
つまり……アナルを弄られたくなってきたんだ……。
何で、こんな……こんな……。
俺は自分の身体の変化に戸惑い、涙がどんどん溢れ……考えがどんどん浅くなってきた。
もう……アナルに太いものを挿し入れてナカを前後に擦られながら、奥……あの気持ちイイ場所をいっぱい突いて欲しい……。
自分の欲望に腰が勝手に揺れて、ペニスがふるんと動いた。
開かれた脚の間のその光景を、後方から見られているのが……じっとりした視線で分かる。
ああ……この視線……これは、最近俺が違和感を強く感じていた視線と同じだ。
視線を受けて、腰が揺れ、お尻を突き出してアナルを晒す様にしてしまう。
それにペニスが伸び上がり、揺れる事でペチペチと腹を打ち、緩んだのか窪みから先走りがどんどん溢れて飛び散りって周りを濡らしていく……。
極めつけに布から漂う身体を熱くさせる香りで、俺の意識が浅く白くなり……猫耳と尻尾が出現した。
もう、色々自分では制御が不可能になってしまったんだ……。
その時、後ろから「ぉ……おおッ……!」と感嘆の声が聞こえた。
そして尻たぶに手を置かれた瞬間―……
―バン!!
「―……シュン! 助けに来たよ!!」
そこで現れたのはルアと二匹のスライムで、俺はそのスライムの一匹が散歩に出たノルだと……感じた。
俺の身体から手が離れ、ベッドが大きく揺れた。多分、男がベッドから降りたのだろう。
俺を襲った男は逃走を試みたが、スライムに上半身と下半身を素早く巻き付きつかれる見事な連携で、あっと言う間に取り押さられた。
そしてその間にルアは俺の口から唾液を大量に含んだ布の塊を取り出し、次に両手を自由にしてくれて、強く抱きしめてくれた。
俺は浅い意識の中で男を見たら、男は覆面をしており、窓近くでまだ抵抗をみせていたが表層を広げられて上手く押さえ込まれていた。
それを見たルアが俺から離れて、魔力を放出して男を更に押さえ込み、勢い良く覆面を剥ぎ取った。
「……貴方が……犯人でしたか……。残念です……」
剥ぎ取った後でルアが咎めを含んだ顰(ひそ)める声色を発し、俺に見える様に身体をずらした。
そして二匹のスライムにぐるぐる巻きにされて、窓に差し込む月明かりに晒された人物とは……
「ヨセム!?」
そう……月光に晒されたのは項垂れるパンいちのヨセムで、ペニスが立ち上がって下着の股間部を色濃く変色させていた……。
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