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第42話 猫 vs 兎 再戦編

―……負けっぱなしは癪だ! 俺は先日のニンジンを売ってもらった御礼しに来たついでに、一人で対応してきたヴィンセントに勝負を挑んだ。 「ヴィ―――ン! この前はニンジン助かった! ありがとな!!」 「やぁ、いらっしゃい♪ 猫くん♪」 「"シュン"、だ! スティックゲーム、俺と再戦して欲しいにゃ!!」 「うん? 分かった、シュン、受けて立つよ!!」 前回と同じで店内に入り、ニンジンの両端を口に含み、スタートしたら…… 「!!?」 「♪♪」 ヴィンがハーフパンツの中に手を突っ込んで尻を下着ごと揉んできた! ブラフか! 俺はそこですかさず尻尾を出して半ズボンの裾から侵入して下着の上からペニスを撫でて応戦してやった。 フンにゃ! そんな動揺作戦は効きませんー!! そう……! 俺はハークにそういった動揺作戦を散々体験させられて、仕込まれたからな!! 温いわッ!!! ふにゃー!!!!! 顔を近づけながら、お互いを睨み合い、下半身でも地味に攻め合う。 お互い譲る気が無いから、食べ具合も手も尻尾も遠慮無しだ。 そしてお互い齧り終わり、口内である意味舌戦を繰り広げ、俺がヴィンのペニスの先端辺りを強く擦った時、遂に…… 「―……ん、ぁ、ふぁ……!」 ―チャンス!!  ヴィンの口元が緩んだ!!! ―ガ……リ! ガリガリ……!! 「―……勝ったにゃ!!」 「くッ……!」 俺がモグモグしながら高々と勝利宣言をしたところで、新たな人物が加わった。 「ヴィンセント~?」 「ぴぇッ!! オーナー!??」 茶色いチェックのダブルスーツを着こなした巻き毛な長毛種のイケメン兎が、襟首を摘んでヴィンを俺から離した。 カールした毛で顔がイマイチ分からないけど、チラチラ見えるパーツを総合するとイケメンだ。 そしてそんな彼をうるうるとした夕日の紅い瞳で見上げて睨むヴィン。 可愛い……だけど、怖くない。正直、もっと泣かせたくなるだけだ。 普段の態度からと、猫としての嗜虐性がチクチクと刺激されてイジワルしたくなる。 しかし現れた人物は俺を無視してヴィンの股間の膨らみを一瞥すると、厳しい声で問いかけ始めた。 「お前は下半身をそんな状態にして、その猫くんとナニしてたんだよ」 「え? ……あ! こ、これはスティックゲーム対決をしてて、猫くんが尻尾で僕の……を、撫でてきて……」 「でも、結果的にヴィンセントが負けたんだよな?」 「ぶぅ――……ハイ、僕、負けました……ぶぅぅ……」 素直にヴィンは負けた事を認め、兎特有の鳴き声を「ぶぅぶぅ」上げている。 そしてヴィンの言葉を聞いたイケメン兎が…… 「……実は眼福だと最初から見てたんだが、先にお触りして負けた罰だ。猫くんの目の前で尻ペンペンしてやる」 「!!!?」 そう言うと素早く下半身丸裸にされたヴィンは店のソファーに座ったイケメン兎の膝に腹這いにさせられ、本当に尻をペンペンされ始めた。 大きな手で叩かれる度に白い尻がぶるんと揺れ、ヴィンが「ふぁ……!!」と涙声を出す。 尻を叩かれ、紅くなり始めた時、俺は床が濡れているのを発見した。 そこで俺は少し移動して、ヴィンの後ろ……開かれた脚の隙間に見えるペニスに注目してみた。 するとそこは立ち上がっており、細い透明な線を床に落としていた……。 あれ……? ヴィン……先走り垂らしてる? 俺はその事実に驚いた。 だって、泣いてるよ? 痛いんでしょ? 尻が真っ赤だもん!! そしてそんな俺の変化を察したイケメン兎の男が、更にヴィンの尻を思いっきり叩いた。 ―ぱぁあん!!! ぱぁあん!!! ぱぁあん!!! 今までに無い音をさせ、ヴィンは細く華奢な身体を震わせ白濁を吐き出した。 断続的に吐き出された白濁が床を汚し、男は今度は紅い尻を労わる様に撫で、ヴィンを膝の上に乗せた。 「ヴィンセントはドMだもんな? だから負けて俺に公開尻ペンペンされて、ペニス弄らないで蕩けたんだよな?」 「ん……んぅうぅ……ンぁ……ッ、ぁッ……~~は、はいっ……勝手に蕩け、ました……」 そして皮が完全に剥けている先端をフニフニとされている。 左右から指の圧力が加わる度に尿道口がパクパクと開閉し、白濁の残りが零れた。 今のヴィンはあの生意気な態度が全く無く、頼り無げに長い白耳を震わせ静かに泣いて……慌ててシャツを引っ張ってペニスを隠した。流石に恥ずかしいのかな。 でも、息が「はぁはぁ」と荒く、蕩けた泣き顔は紅潮していて……不思議と興奮している……? 「じゃ、そのゆるゆるペニスにもお仕置きが必要かな?」 「!」 ペニスにお仕置き? 「くく……ヴィンセント、それはここじゃなく、今夜してやる。……口径、一段上げるからな?」 「ひゃ!!」 そう言ってヴィンの耳を一噛みして、イケメン兎は彼を小脇に抱えて立ち上がった。 「あー……猫くん、コイツが勝負で卑怯な手を使ったのを、『suyasuyaピロウ』の指名料金払い済みの無料券で今回は収めてくれないかな?  ……今後……も、アジアジさんと仲良したいんだが?」 「……ハークに伝えておく」 「……へぇ? 君、オーナーさんと……近い関係にいるの? なら、このお詫びの券も含めて勝負した事を内緒にして貰えるかな?」 「まぁ……。うん、分かった……言わない」 「ありがとう、猫くん」 何だろう? ハークは俺の魔力の師匠で……育ての親的な……? にゃうう?? 俺はイケメン兎のオーナーさんから、『suyasuyaピロウ』で使える"キユ"と名前が書かれた券を貰った。 俺はこの店を知らないけど、行けばわかるのかな? この店、確かヴィンも口にしていたな。 そして俺は券を貰い……ついでにここ『キャロ☆ガーデン』で使える割引券を数枚渡してきた。 何だか太っ腹……? 割引券を見ていたら、発行者の位置に"シン"と名前が入っていた。 どうやらあのイケメン兎のオーナーの名前は"シン"と言うみたいだ。 「……ふむ?」 そして俺はヴィンに「仲良くしよーな!」と言ったら頷いたから、ヴィンの頭を撫でて『キャロ☆ガーデン』を後にした。

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