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第46話 二人の休日

「―……と、いう店に一人で行ってきたんだ!」 「……ほう?」 「俺は大人だからな!!」 「ふぅん?」 「……なんだよぉ、ハーク……反応薄いなぁ! ねぇねぇ、俺と遊んでよ!」 「……ん。……何がしたいんだ、シュン」 俺は先日行ってきた『suyasuyaピロウ』でされた……身体の解放と添い寝で得られた癒しをハークに掻い摘んで話した。 休日はハークの元に帰って、色んな報告をするのが俺の休みのパターンだ。 今日もソファーに座り本を読んでいるハークの膝に上半身を乗っけて、報告したのだ。 「……ならさ、ハーク、今日は猫になって昼寝しない?」 「猫に?」 「うん! 日光で温かくなったクッションの上で昼寝しよーよ!」 「……そうだな、それも良いな」 そして俺は意気揚々と窓辺に大きいラグを敷いてたくさんクッションを置いてハークを呼んだ。 お互い猫の姿に戻って、クッションの上に乗る。 俺がクッションの弾力で跳ねて遊んでいる内にハークは気に入った場所があったのか、丸まって瞳を閉じていた。 ハーク、昼寝目的だけど、早過ぎ!! 俺はそんなハークに近づいて、背中に顎を乗っけて瞳を閉じた。 はー……ポカポカ陽気が気持ち良い……。 滑々の艶々な毛並みに、腹部から感じる気持ち良い温度がゆっりと俺に浸透してきて眠りの淵に誘う。 あともう少しで……眠れる……。 ―眠れる……。 意識を離す瞬間、俺はハークの頬を猫の手で押して、悪いと思いながら無理矢理起こした。 「……なんだよ、シュン……」 う……。いつもより少し低い声……。 で、でもでも……でもでも!! 「……やっぱ人型で"ぎゅ"ってして……お昼寝しよ?」 「……分かった」 するとハークは普段の声の音域で返事を寄越すと、サクッと人型になり、両腕を広げてくれた。 俺はウエルカム状態な腕に飛び込んで人型になり、ハークに更にお願いをした。 「ハーク、ハーク……お昼寝の前にキス、して。優しいの、いっぱいして……」 俺はハークの灰色の瞳を見つめながら、脳裏にあの幸せそうにキスをしていた恋人同士の犬の獣人達を思い出してした。 俺も……俺も………………ああいう、キスを……ハークとたくさんしたい……。 するとハークは俺の後頭部に手を這わせて引き寄せ、俺の下唇を一筋舐めてから重ねてきた。 そして更に俺の唇を舐め、僅かに唇を開いたらその隙間に舌を滑り込ませて俺の舌に触れてきた。 ゆっくりと、柔らかく重なり求め合う。 離れても、俺が近づく素振りを見せたり瞳を薄く開くと、ハークは何も言わず唇を重ねてくれる。 くぐもった声、息使い……混ざる水音、触る掌……発せられた全ての音は小さいはずなのに、大きく……俺に響く。 ハークの掌の温度にジワジワと温められ、俺の身体が低温火傷を起こした様に内部深くまで焼かれる。 内部が……熱くなる…………止められない…… 「……シュン、感じたのか?」 「ぁ……」 そう……ハークとのキスで、俺のペニスが……完全に立ち上がっていた……。 ズボンを押し上げ、言い逃れ出来ない位昂ぶっている。 「こ、これは……! ぅにゅ……ぅ」 せっかくの雰囲気から今の自分の状態が急に恥ずかしくなり、慌てて飛び起きて上着を伸ばしてそれを隠した。 頬が……頭が……いや、全身が熱い。 羞恥で身体が熱くなってくる。 恥ずかしい。 恥ずかしい。 恥ずかしい。 恥ずかし―…… 隠した服の布下でペニスが"ぴくんぴくん"と跳ねて解放を求めている。 そして俺が瞳を閉じて俯いていたら急に上着を捲り、勢いで脱がされ、万歳状態に……。 更にハークはそんな呆然状態の俺を押し倒して、乳首を"きゅ!"と摘んで捏ねて来た。 「シュン~~? 隠すな。……ほら。昼寝はやめて、俺と気持ち良くなる遊びしようぜ?」 「にゃっ!」 乳首がハークの指でコリコリになってく……。 こ、これ……? こうされて、気持ち良くなる遊び? ハークと……これで気持ち良くなる……し、遊んでくれる……なら、俺……。 ……良いかなぁ……。 そして俺がそんな思考をして「遊ぶ」と口にする間に、ハークにコリコリってされて、同じ指先でツンツンやナデナデ……されてた乳首が……。 「……尖ってるのに、可愛くぷっくりしてきたな」 「!!」 赤みが増した乳首がそこだけぷっくり……。 「とても吸いやすそうだ……ちゅ……ちゅぅ……」 「にゃぅ!? にゃ……、は、はーくぅ……ンンっ、にゃ! にゃッ!」 ハークの動きに身体がびくんびくんと揺れる。 俺は自然にハークの頭を抱え込んで引き寄せた。 ズボンを押し上げるペニスの先端が"じわッ"と熱くなって、濡れたと感じた。 俺の乳首をハークが吸ったり舌で捏ねたり……甘く噛む度に、熱が放出されて零れていく。 ハークに左右を同じように翻弄され、俺の乳首と……ペニスが濡れてく。 そしてハークはある意味弛緩した俺からズボンと下着を一気に取り去り、自分も上半身の服を脱ぐと再び乳首を吸いに俺の胸に戻ってきた。 全裸にさせられた俺はいまの状態をそのまま受け入れて……再び戻ってきたハークの頭を抱えて鳴いた。 解放されたペニスは完全に勃起して、先端に窪みからトロトロの先走りが止めどなく溢れ流れた。 溢れた先走りはアナルを濡らしてラグに染み込んでいるのが、触れた肌で感じた。 俺は乳首をいっぱい甘く噛まれ、たくさん先走りを流した。 するとハークが俺の乳首を舌で舐めながら、指でアナルに触れてきた。 俺はその変化に"ビクン!"と身体が驚いて揺れて指からアナルを離したが、直ぐにハークの指に当て、擦り付ける動きをしてみた。 ハークは俺の動きに乳首を解放して状態を起こし、俺を見下ろしてきた。 俺は半開きの口から涎を流しながら、潤んだ瞳でハークのグレーの瞳を真っ直ぐ見返した。 ……するとハークは先走りが零れて濡れた俺のアナルに、自らの指を舐め濡らしたものを挿し入れてきた。 ―くぷ……ぷぷぷ…… 「……ふにぃ!!」 ―びゅ! ハークの指が一本……内部に挿されただけなのに、俺の声と共にペニスの先端の口から白濁が上がった。 そして挿された指の根元を俺のアナルが"きゅぅ"と締める。 「トコロテンか、シュン……」 ―くちゅ……くちゅくちゅ……くちゅくちゅ…… 「トコッ……ロ……にゃん! ンにゃッ! にゃっ! にゃ……ッ」 ハークの指にトコロテンしちゃったんだ、俺! 言われて自覚が生まれると、俺の内部がドロリと溶けてまた白濁が飛び出した。 ハークの前で乱れ始めて……でも、止まらない……。乱れる自分を抑えられない……。 指を動かされる度に俺は嬌声を上げて、シーツを掴みながら腰を求める様に動かした。 そしていつの間にか猫耳と尻尾が出ており、俺を翻弄する方のハークの腕に尾を巻きつけ尾の先でその腕を擦っていた。 俺はふと自分のペニスに違和感を感じて視線を向ければ、ハークがペニスの根元を握って放出を抑えていた。 違和感の理由が分かると、俺の内部に放出への熱量が一気に増した。 しかし、同時に俺は…… 「……ンにッ! ……ゅ、指、二本で……シてぇ……。指増やして……太いの頂戴……おっきいのでもっと……もっと奥まで弄って、ハーク……ハークぅ……」 与えられた気持ち良さに閉じられない口から涎を零し、更なる大きな快感を自らハークに求めていた……。

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