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尚史と穂高のエロトーク♪
「某所の強制非公開なんて怖くないっ!? 尚史と穂高がお送りしますエロトーク!!」
「待ってください。君みたいな人とあやしげな話なんて、絶対にしたくないです。帰らせてください」
逃げようとする穂高の二の腕を掴み、尚史の部屋特注のソファに座らせた。
「ままま。用が済んだら帰してあげるし。とりあえずソファに座って、のんびりくつろいで下さい」
「……このソファ」
おおっ【毒占欲】の登場人物、葩御 稜(はなお りょう)同様に、ソファからエロトークをぶっ放してくれるんだろうか!?
((o(´∀`)o))ワクワク
「座り心地があまり良くないですね。メンキャバでは使えないな」
おいおい、真面目な営業話じゃねぇか。つまらん!
「ああ、そうですかい。それしかなかったからね、一番安いヤツ買った尚史がわるぅござんした」
「メンキャバではやっぱり、長居してもらった方が割がいいですから。こんな中途半端な商品を使いませんよ」
「ほほぅ、長居してもらえるようにいいソファを買うべく、いいモノ書いて稼ぐ事にするよ」
「無理ですね、間違いなく。もう少しいろいろ学んだ方がいい。変な登場人物しか出ていない君の作品は、一般受けしませんから」
く~~~っ、ムカつくな。事実だけに反論できないとか!
「自分の事はよく分かっている、ガッテン承知の助だ。それよりもコレは何でしょう?」
「30センチ定規意外の何物でもないが、それが?」
「穂高さんの両親の話を書く関係で、イタリアについて徹底的にリサーチしたのだよ。下ネタ大好き星座ランキング2位の、蠍座の意地もあったし」
「イタリアと下ネタ、まったく関係がないと思うのだが」
ここでホワイトボードが登場。今回のリサーチ結果をざっと書いていく。
「イタリアの観光名所に食べ物……ああ、青の洞窟は父が母に告白した場所だと、現地で聞きました」
「穂高さんと違って、きちんと場所を選んでの告白。やっぱロマンチックなトコでしなきゃねぇ」
「俺だって、夜景がキレイに見える場所で」
「だけど告白したのは車の中。しかも無理矢理アレコレ、思う存分にしちゃったよねぇ。当初の予定では夜景を見てる外で『寒くないかい?』って言いながら、後ろからぎゅっと抱きしめて、耳元で甘く囁くように告白するはずだったのにさぁ」
「……車の中の方があたたまりやすいかなって、それではじめちゃったんです……」
「なんだかなぁ、もう」
「それよりもボードの最後に書いてある、男性器のサイズで色分けした世界地図って、何なんですか。既に危険なニオイがプンプンしてますけど」
「そんなのより某所の強制非公開の件について、ちょっと聞いてくれよ、これなんだけどさぁ――」
***
――もっともっと俺で感じてほしい――
「はあぁっ……ほだ、かさ……っ」
呼吸を奪うような苦しいキスだったのに、まだ足りない。
離れていく穂高さんの顔を名残惜しげに見つめたら、ふっと笑って顔を寄せてきた。
「おねだり上手になったね。だから止められない――」
そんな目をして惑わすなんて……と唇の先まで近づいてからわざわざ呟いて、貪るようにキスをする。
――どんどん惑わせたい、困らせたい。
更に激しくなる律動に、身体がどんどん熱くなっていく。
「も……もっとっ……穂高さんの……ちょうだ、いっ」
気持ちの高ぶりと身体がリンクして、普段なら絶対に言えない言葉が口から出てしまった。
***
「千秋の感じてる気持ちが、ビシバシと伝わってくる文章だと思うが、これが?」
「強制非公開になった文章。どこら辺がどうダメなのか、さーっぱり分らなくてね。頭抱えてコレにしたんだが、次の文章も却下された」
***
――もっともっと俺で感じてほしい――
「はあぁっ……ほだ、かさ……っ」
呼吸を奪うような苦しいキスだったのに、まだまだ足りない。
離れていく穂高さんの顔を名残惜しげに見つめたら、ふっと笑って顔を寄せてくれた。
「おねだり上手になったね。だから止められない――」
そんな目をして惑わすなんて……と唇の先まで近づきながらわざわざ呟いて、俺のことを煽るようにキスをした。
――どんどん惑わせたい、困らせたい。
そう思っているそばから、どんどんこの人に翻弄されていく。身体の中にある芯へと、徐々に火が点されていった。
***
「んもぅ却下の連続でさ、困り果てて本編の文章が掲載されたんだけど、ハッキリ言って元の文章が強非になるのは、不満が残ってます!」
他にもキスシーンだけ強非になった部分もあったり、どんだけーって困ってました。
「強非の件で、男性器の世界地図を有耶無耶にする気じゃ」
『あっ……や、…だぁ……っ』
「ちょっ、何で千秋の声が――!?」
何でって、作者の特権だからだよ(笑)
『あっ、はぁっ、……穂高さ……ゃぁぁぁんっ!!』
「い、いつのだ? こんな声を出してるシーン、なかったはずだぞ」
「だーって、こういう喘ぎ声とか色々詳しく書いちゃうと、もれなく消されるであろうシーンだから」
「よく聞くとエコーが入ってるような。もしかして入浴中か?」
『あぁっ、はぁん! きもちい……っ、あ、あぁぁぁぁ……ん……ぅ!』
「どのシーンの入浴中か、穂高さんなら気がついたでしょ」
「やっ、その……えー……」
『…あっ! …ひぁぁぁ!!………あっ、はぁう……ひっ……あっ、あっ、ん…―』
「さぁて、そろそろ穂高さんの妄想が暴走して、うまい具合に感じてきたところで、この定規を使おうじゃないか!」
「はい?」
「お話を書くのにイタリアのことを調べていたら、男性器のサイズ世界ランキングが出てきてだね。ヨーロッパにお住まいの男性は、世界第3位の大きさだっていうのが分ったんだ」
「イタリアを調べていて、どうしてそんなもの」
「たまたま出てきた(・∀・) 玉は関係ないか」
「笑えません……」
「笑えよな! しかもヨーロッパの中でも、イタリア人が上位にいてだな。そこで穂高さんはどないな感じなのか、個人的に知りたくなったのだよ。読者の代表として、これは調べるべきかと」
「調べる必要はありません!」
「しかもこれこれ! ハイパーおP~♪ランキング。これに息子さんの大きさを入力したら、日本人男性の中で何位なのかが人目で分るという、すっげぇランキングなのだ」
「どこから、そんなものを発掘したんです?」
「測り方はねぇ、ボードに書くから見てね。えっと腰を真っ直ぐに立ててから、息子さんをこうして、ここに定規を当ててっと」
「人の話、完全スルーって一体……ちょっ……その絵はここに描いてはいけないですよ。間違いなく強制非公開の対象に!」
「んなの分ってるし。だから口で説明してるじゃないか。さぁさ、脱いだ脱いだ!」
「脱ぎません!」
「あ~、もしかして小さいのを知られたくないとか? だったら千秋の喘ぎ声をもっと増やして、更に大きくする?」
「必要ありませんっ(本音は聞きたいけど)」
「チェッ! 今後の参考にしようと思ったのに」
「何の参考になるんですか、変態作者め!」
そして首を絞めてくる穂高さん。喘ぎながら悦ぶ作者――いやいや悦んでねぇって!
イキかけた作者に、爽やかな笑みで手を振る穂高さん。くだらないエロトークにお付き合いくださり、誠に有難うございました(*・ω・)*_ _))ペコリン
尚史naoto
※次回もこんなエロトークねたになります( `ー´)ノ お楽しみに!?
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