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残り火2nd stage 第4章:あいさつ5
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さてさて濃ゆいRシーンが結構長く続き、この後に正常に普通の話に移行出来る自信がありません(え)
なのでイッセキ設けます。何故イッセキがカタカナなのか――分かった人にはもれなく、穂高の奥の手がどんなものだったのか教えてあげますよ。←ウソです(・∀・)
イッセキとは……イイ感じに展開される瀬木の話の略語です、(。・ω・)ノ '`ィ
ほんのり甘くて、適度に熱い行為に及んだふたり。その後のベッドでの会話を、セリフのみでお送りします。作者的には普通の会話を望んでいるのですが、それを邪魔してくれる誰かさんがいるので多分無理だと思われ――。
と、とにかく読者の皆様が楽しめる文章になればいいかと、若干諦めつつ展開していきます。
尚、残り火番外編の花火も絶賛掲載中。夏休み一緒に過ごせる最後の夏の夜を、ひたすらイチャコラしながらふたりが楽しんでおりますので、合わせてドゥゾ♪(っ'ω')っ))
瀬木 尚史
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ちゅっ (*  ̄)( ̄▽ ̄*)ゞへへ~♪
「いきなりキスして、どうしたんだい?」
「あ、別に深い意味はなく……。したら喜ぶかなって」
「そりゃあ千秋からキスされて、嬉しくないはずがないけど、ね――」
ヾ( -)*) ムリヤリチュッ♪
「ん、っ……」
「これくらい濃厚な方が、もっと悦ぶよ」
「ぅ……分かってますけど。さっきからずっと過激なことが続きすぎて、お腹がいっぱいなんですよ。困ってしまうくらいに」
「ふっ、千秋の声、かなり掠れているね。あんなに喘ぎ啼いて、快感に身体をぶるぶる震わせる姿は、見ているだけで俺も感じてしまった」
「……それ、言わないでください」
「素直なことは、とてもいいのに。『ああ、もぅ……それ、すっごくイイっ、もっと強くし――』」
「キャハ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━ッ!! それも言わないでくださいって!!」
「照れることはない、可愛かったよ千秋」
ココカイ?(((*´Д)ノ*ノ▽ノ)ア、ダメ・・・
「ダメダメ! 待って、ちょっと話を聞いてくださいよ、穂高さんっ」
「何だい、せっかく盛り上りかけたのに」
「ひとりで盛り上っていただけですよっと。あの、お父さんのことを、もう少し詳しく教えてほしいなって」
「父さんのことを?」
「はい。スケールの大きい人だっていうのは分かったんですけど、もう少しだけ前情報がほしいです。それによって、穂高さんとのことをどうやって伝えようかなって、いろいろ考えたいですし」
「そうだな。千秋がストレートに『穂高さんを俺にください』って言ったら、もれなく『だったら、私もついでに貰ってはくれないだろうか』とお願いしそうなイタリア人と言っておこうか」
エ━━━(;゚д゚)━━━・・
「しかも、ウインクしながら言い放つような気がする。アメリカンジョークならぬ、イタリアンジョークかもね」
「……穂高さん、俺が困り果てるのを見るために、話を盛っているでしょ?」
「まさか、そんなことをするワケないだろ。千秋のために真剣に考えて、導き出した答えを俺は口にしているだけだよ」
「ホントかな……?」
「信じてくれ。きっと父さんは千秋を見たら、いきなり抱きついてくると思うんだ。あまりの可愛さに、ね」
「はぁ、抱きつかれても困るんですけど」
「それは、大目に見てやってほしい。俺もいきなり抱きしめられて困ってしまったんだが、あっちではそれが当たり前なんだよ」
「そうですか。それは仕方ないですね」
「ん……それでね、千秋をぎゅっと抱きしめてから、じいっと顔を見つめるだろ。父さんの視線に困惑した千秋が頬を染めながら、潤んだ瞳を俯かせたのを見て、間違いなくどぎまぎすると思うんだ」
「それって、穂高さんのことじゃ――」
「俺たちは親子なんだ、きっと感性だって似ているだろう。なので千秋に対して、ドキドキするに決まってる!」
「いやいや、親子でも所詮他人じゃ……」
「海風に黒髪がふわりとなびいて、エキゾチックな雰囲気を漂わせた千秋に父さんは堪らなくなり、その場に押し倒して、シャツのボタンを一気に引き千切ってしまうだろう」
「それ……いつもの穂高さんのことじゃ――というか、いきなりお父さんを自分と同じ道に引き込むなんて、正直ありえない――o( ̄ー ̄;)ゞううむ」
「勿論、千秋は全力で抵抗するんだ。『止めてください、お父さんっ。俺には穂高さんが』とか何とか一生懸命に叫ぶんだが、抵抗されると燃えてしまうのが男というものでね」
「ゴーゴーと燃えられても、きゅんきゅん萌えられても、大変困るんですけど。しかも腕を組んで楽しげに語る穂高さんが、俺としては信じられません」
「抵抗する千秋を難なく抑え込み、くちびるを奪う父さん。頭の芯が痺れるようなキスに、思わず甘い声が出てしまう、かも?」
「穂高さんはお父さんと、濃厚なキスをしたことでもあるんですか? 生々しい表現に、悪寒が走りましたよ」
「そんなの、するはずがないだろう。親子なんだから」
「そのクセ、父親に恋人を襲わせるシチュエーションを考えるとか、どこかの安っぽいAVみたい……」
「すべては、千秋が可愛すぎるのがいけないんだ。それでね、くちびるを奪った後、他の部位を責めようと身体を舐めるように見渡して、ふと気がつくんだ」
「必死になって話を逸らしてみたのに、勝手に話が続いているし」
「肩口についてる痣を見て、何だコレと訊ねる。それに対し千秋が『これは穂高さんが付けた痕なんです。他にも見えない部分にしっかり付けられていて、心も体も全部、彼のものなんです』って答えるんだ。中の方は血が滴ってしまうくらい、しっかりとしたものが付けられているしね、ふっ」
「……血なんて出ちゃいないのに、妄想が暴走するとここまで酷いものになってしまうとか、泣きたくなっちゃう」
「『だったら私が、新たに痕を付けてあげよう』と言いながら、父さんの手が千秋の大事な部分に伸ばされる前に、俺が登場して助けに入るんだよ」
「お父さんをお迎えするのに、ひとりでどこに行ってたんですか。まったく」
「多分、パーティの準備のため、漁協に行っていたに違いない」
「( ̄~ ̄;) ウーン」
「涙目になりガタガタ体を震わせている千秋を見て、『何をしているんですか、父さん』ってダダッと駆け寄り、ライダーキックをお見舞いしてしまうんだ」
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´ェ`)ノ
「ライダーキックって、一体……」
「それとも、殴った方がカッコイイだろうか? どっちがいい?」
らいだぁぁぁぁ ぱぁんち! o(0\0)==○)゚O゚)/☆ヒーッ
「……時と場合により、暴力反対です」
「襲われそうになったというのに、相変わらず優しいね千秋」
「穂高さんの妄想に付き合ってる、俺の身にもなって下さい」
「とにもかくにも、俺からの制裁で目が覚めた父さんは、頭を下げて許しを請うんだ、必死になって」
<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ~♪ ( ̄ー ̄(。-_-。 )ゝ
「どことなく、必死な感じが伝わってこないけど……」
「そうそう。その様子に俺が怒りかけたら君が『許してあげて、俺の可愛さがいけないんだ』とか何とか言って、ぎゅっと体に抱きついてくれるんだよ」
「絶対そんなことを言わない。穂高さんの中の俺って、かなり捻じ曲げられている気がする」
「俺たちのラブラブぶりに、父さんは諦めてくれましたとさ、めでたしめでたし」
「確かに、めでたしですね、はい……」
「父さんのことを分かりやすく説明してみたんだが、どうだった?」
「よぉく分かりましたよ。穂高さんフィルターにかけられると、人格がかなぁり捻じ曲げられて、180度アッチの方にいってしまうことがね」
「アッチって、どっちだい?」
「あらぬ方向ってことですよ。ニヤニヤしながら、突っ込んでこないで下さい」
「突っ込まれたいクセに」
「もういい加減にしてくださいって。穂高さんは休まなきゃ。今夜だって仕事があるんでしょ?」
「言ってなかったっけ? 今夜は仕事、お休みなんだよ。船長が風邪気味でね」
)))))))))))( ̄ー ̄;)/ギク!
「だから今日は思う存分に千秋を食べてあげようと、興奮するように話を作ってみたんだが、どうだった?」
「やっぱりウソだったんだ……。真面目に話を聞いた俺がバカだった」
「襲われてる千秋を考えただけで、もう、ね――」
「分かった、分かりましたから、まったく……。ゴシゴシ擦りつけて、アピールしなくてもいいですってば」
「たくさん気持ちよくしてあげるから、流されてほしいな」
「抵抗する気力すらないっていうのに、どうしてくれよぅ。って困ってる傍から、耳を食べないで下さい、っ……んぁっ!」
(* ^)3<―_‐;)ホント、ドウシテクレヨウ
かくて穂高の作戦により、めでたく食べられてしまった千秋。この日は動けなくなるまで、頑張ったのでした。
(/´-(~。~*)/ぎゅ~♪
やっと本編に戻ります(やっとだな、イッセキお付き合いくださりありがとでした)
穂高パパが、フェリーで来航するところから始まります。さてさて千秋はきちんと、挨拶が出来るのでしょうか。もしかして穂高の妄想のごとく、押し倒されるのかもしれませんよ?
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