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急転直下6
必死になって強請ってみたというのに、イカせようとしているのか、感じる部分をぐりぐりと指先で擦りつけてきた。
「あーっ!! やめっ……いじわる、しないで……んっ、お願い早くぅっ」
穂高さんのことを必死になって感じさせている時点で、結構ヤバかった。それなのに、こんなことを続けられたらまたイってしまう。
「だったら自分の手で、俺を挿れてごらん」
するっと指を抜いてから、入り口に穂高さん自身の先端があてがわれた。ほんのちょっとだけ入ってる感じ――腰を引いたら、すぐに外れてしまいそうだ。
「千秋自ら、俺のを挿れてみてくれ。早くしないとさっきの君みたいに、ひとりでシてしまうかもしれないな。ここからの眺めは、かなりいいものだからね」
それはそれで、ちょっとだけ見てみたいかも……。しかも強請ったら、喜んでやってくれそうだ。きっとすごく色っぽい感じなんだろうな。
そんなことを考えてしまった俺は、卑猥な恋人だろうか。あながち、間違いじゃないと思うのだけれど。
「自分で挿れるって……あのぅ」
「何を困った顔をしているんだい。難しいことでもないのに」
恥ずかしいことをを強請られたせいで、すっごく困ってるんですってば!
「しょうがない。千秋が挿入しやすいように、体勢を入れ替えてあげよう」
挿れかけていたモノを抜いて俺の両腕を掴んで引っ張り起こすと、穂高さんが横になって、にっこりと微笑みかけてきた。
「遠慮することはない。さぁどうぞ!」
「…………」
もちろんこれは、はじめての体位ではない。何度もしているものなれど、自分から跨って挿れたことがなかったりする。下から眺められるせいで恥ずかしさが倍増しているってことが、穂高さんは分かっていないだろうな。
「千秋、そんな顔をしていたら――」
「分かってますって! やりますよ、やってみますから……」
嫌な感じのしたり顔をしたので、間違いなく厄介なことを言うであろうと判断した。慌てて返事をして、渋々跨ってみる。
「ただ跨っただけじゃ入らないだろう? ナニをどうすればいいか……。口で丁寧に説明しようか?」
(ああ、もう。ここぞとばかりに、イジワルばっかり言ってくれるな)
「だっ大丈夫ですぅ。ご心配なく」
周防先生の言うことをきちんと聞いてずっと我慢していたのが、穂高さんのおねだりという形に変わっているのは分かるんだ。分かるんだけどその質がいつも以上に凄すぎて、いろんなものと闘いながら叶えなきゃならないなんてつらすぎるよ。
じわじわと上がっていく頬の熱を感じながら穂高さん自身を掴み、後孔の入り口に当てがった。あとはゆっくりと腰を下ろすだけ――それだけに集中すればいい。
穂高さんの視線を感じちゃったら、絶対に動きが止まってしまう。目をつぶって、下半身にだけ意識をもって腰を下ろしていく。
「んんっ、はっ……はぁ、あぁっ……」
「千秋、気持ちいいよ。そんな風に時間をかけて焦らしていないで、早く深く挿れてくれ」
「焦らして…るつもりな、いのに。うっ……穂高さんのが…ああっ、大きすぎて、すぐに挿れ…られないだけ」
息を切らしながらも、あと少し。しかも感じまくっちゃって、スムーズにできない。下から突き上げることが出きるのにそれをせずに、俺が最後までするのを待っていてくれた。
「それはしょうがないだろう? だってあんなHな千秋を見て、大きくならない方がおかしい。ね、どんなことを考えてシたんだい?」
どうしてその質問を、今するのかな……。折角、意識を下半身に集中しているというのに――。
「ぅんっ……も、少しなの、にぃっ……」
「だって、聞いてみたくなったんだ。愛おしい恋人のすべてを、知りたいと思っちゃダメなのかい?」
小さく笑って、腰をぐいっと押し上げてきた。
「んうううぅっ! いきなりしちゃ、らめらって!」
一気に入ったのはいいけれど、刺激と衝撃が半端なくて口が上手く回らない。
「散々焦らされた、俺のことも考えて欲しいんだが。さっきから千秋が可愛くて仕方ない」
両手で腰を掴んできたと思ったら、ぐりぐりと前後に動かしてくる。
「あぁっ、ほらかさ……そこ…こすれ、るっ……あっ、ぁあっ…はげしぃ、っ!」
「さっきからヒクヒクしてるね、すごく感じるよ。トロけてしまいそうだ」
「ひあ…っ、らめ、そこばっかり……ぬ、抜いてぇ…イっちゃう……あっあっ、ぁあっ!!」
ここぞとばかりに動かされたせいで、どうにも我慢ができずにあっという間に果ててしまった。目の前が真っ白になり、身体が痺れて動けなくなる。
「俺も……我慢できない。あたたかな君の中で、イっていいかい?」
力が抜けきった俺の身体を起き上がって抱きしめるなり、肩口に歯を立ててきた。
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