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繋がる空4

はるが俺を呼ぶまで、じっと待とうと思う。どうにもならなくなって俺を必要としてくれるまで。 意識が仕事モードから抜け出さないと呼んでくれないかもしれないけど。 「おはようとおやすみ」のメールでさえ、その後には仕事の言葉が連なる。どれだけ必死なのかってことは充分わかってる。 わかってるけど・・・こうやって言い聞かせていけるのも後どれくらいだろう。 はる不足で辛くてどうにかなりそうだ。 理性を総動員して普通を保つのに必死なんだ。 「忙しいみたいだから、行かないかな」 大きくため息を吐いた悠汰は肩をポンと叩いた。 「死にそうな顔して何言ってんだか」 意地を張ってるように見えるんだろうか。呆れた顔で俺を見る。 「お互い頑張ろうって話した結果だからいんだよ」 後三年の我慢。そう言い聞かせている。離れて暮らすことが一生続く訳じゃない。 俺も、もっと頑張らなきゃな。はるが帰ってきた時今と同じでは何してたんだって言われてしまう。 大きく事業展開しようとは思ってないけどここに子供達の癒しの場を作っていきたい。 進学希望の子供たちだけじゃなく、母子家庭や複雑な家の子供達が勉強ができる環境を作れる塾にしたい。 そんな思いを持ったスタッフに助けてもらってる。 だからここで私的なことで皆んなに迷惑かけれない。 ただでさえseputoのモデルに駆り出される時は迷惑をかけてる。高階さんの会社も全国展開しているらしく仕事量が増えて、地方に駆り出されることも多くなって中々はるのところに行く時間は作れない、いや、作らないでいる。 お互い頑張ろうと話し合って決めたこと。 言い聞かす俺の頬をするりと何かが撫でたその先を見れば、苦笑いをする内田さんが立っていた。

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