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繋がる空5

「泣きそうな顔してどうしたの?七井さんが居なくて寂しいのかな?俺の仔猫ちゃんは」 ずっしりと背中から覆い被さり頬を寄せる内田さんに、職員室という名のスタッフルームにいた悠汰と赤井さんが笑う。 内田さんが過去に俺を好きだったことは知らない二人はただじゃれあってるように見えてるんだろう。 今の内田さんには叶多さんがいる。 一緒に住み始めたっていうんだから順調なんだろうに、以前と変わりなく俺に構ってくる。 「はるがいないのは寂しいですけど、泣きはしませんよ」 内田さんには少し本音を漏らしてどこかで甘える俺がいる。 以前よりはマシなった方だと思う。回した手を解こうと掴んだら、優しくトントンと撫でてくれた。 お見通しなんだろうな。皆んなにも内田さんにも。 離れていった体温に背中が凍りそうで追いかけたくなる。それくらい俺は人肌恋しい。でもそれははる限定。 「キャバクラでも遊びに行くか!パァっと色んなこと忘れてさ!」 とんでもないことを言い出した内田さんに悠汰が身を乗り出す。 そりゃそうだよな。ここにいる中で普通なのは悠汰だけだし。 ニコニコ笑ってる赤井さんは否定も肯定もしない。 それは決まった方へ流れる、いわゆるお付き合いしますってことか。 残るは俺だけ。 この歳になるまでそんな場所に行ったことなんてない。はるがいればそれだけで満足だったし、女性には興味が湧かないのもあったし。 「あきら君どうする?」

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