12 / 39

第12話

哲生は自分が男もいけることに驚いた。 キスしながら何度も好きだと言われ、そのまま机に押し倒された。東吾はキスをしながら、器用に哲生のズボンのベルトを外し、ジッパーを下ろした。東吾の長い舌で口の中を掻き回されて、気持ちが良くなりボーっとしている隙に、少し硬くなってきていた股間のモノを掴み出された。哲生は想定外の出来事に狼狽え身体を起こそうとしたが、両手を東吾の左手で押さえ込まれ、動けなかった。 「大丈夫、気持ちよくしてやるから」 東吾は哲生の足元にかがみ込むと、哲生のモノをおもむろに咥えた。 「あっ?くっ、黒川っ…⁉︎」 今まで付き合った女の子とはごくノーマルなセックスしかしてなかったので、自分のモノを咥えられたのは初めてだった。びっくりしている間に舌と唇で扱かれ、すぐにイキそうになり思わず東吾の髪の毛を掴んだ。 「やっ、やめろっ…!ああっ‼︎」 哲生の言葉に反して、東吾がズッと吸い込んだ刺激に耐え切れず、かれの口の中に一気に放ってしまった。東吾は躊躇なく口の中のものを飲み下すと、ポケットからハンカチを取り出して口を拭き、哲生の股間もきれいに拭くとぐったりしたモノを下着の中に収め、ズボンのジッパーをあげた。 「佐倉、俺と付き合って」 訳の分からぬままにキスされて、咥えられてイカされて、茫然としている間にそう言われて、哲生は朦朧としたまま頷いていた。

ともだちにシェアしよう!