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第12話
哲生は自分が男もいけることに驚いた。
キスしながら何度も好きだと言われ、そのまま机に押し倒された。東吾はキスをしながら、器用に哲生のズボンのベルトを外し、ジッパーを下ろした。東吾の長い舌で口の中を掻き回されて、気持ちが良くなりボーっとしている隙に、少し硬くなってきていた股間のモノを掴み出された。哲生は想定外の出来事に狼狽え身体を起こそうとしたが、両手を東吾の左手で押さえ込まれ、動けなかった。
「大丈夫、気持ちよくしてやるから」
東吾は哲生の足元にかがみ込むと、哲生のモノをおもむろに咥えた。
「あっ?くっ、黒川っ…⁉︎」
今まで付き合った女の子とはごくノーマルなセックスしかしてなかったので、自分のモノを咥えられたのは初めてだった。びっくりしている間に舌と唇で扱かれ、すぐにイキそうになり思わず東吾の髪の毛を掴んだ。
「やっ、やめろっ…!ああっ‼︎」
哲生の言葉に反して、東吾がズッと吸い込んだ刺激に耐え切れず、かれの口の中に一気に放ってしまった。東吾は躊躇なく口の中のものを飲み下すと、ポケットからハンカチを取り出して口を拭き、哲生の股間もきれいに拭くとぐったりしたモノを下着の中に収め、ズボンのジッパーをあげた。
「佐倉、俺と付き合って」
訳の分からぬままにキスされて、咥えられてイカされて、茫然としている間にそう言われて、哲生は朦朧としたまま頷いていた。
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