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第26話

2人は一度起き上がるとシャワー室に行き、お互いの身体を念入りに洗った。哲生も東吾もきちんと節制していたようで、無駄な贅肉はほとんどついていなかった。特に、東吾は忙しい仕事の合間を縫ってジムやプールでトレーニングしているのだろう、今も美しい筋肉が身体を覆っていた。 シャワーを浴びながら何度もキスを交わし、身体中を撫でられて、哲生はまたすぐに熱くなった。壁に押し付けられ、東吾が背後から覆いかぶさるように身体を押し付け、耳元に懐かしい少し掠れた低く甘い声で囁いた。 「あれから後ろは誰か触った?」 哲生は真っ赤になって、首をブルブルと横に振った。 「そう。じゃあちゃんと解さないとね」 心なしかうれしそうに言うと、東吾は哲生の耳を舐めた。 「あっ…」 ゾクゾクする快感が身体中を走り、哲生が脱力した。 哲生を抱きかかえるようにベッドに戻ると、東吾はホテルに来る途中、ドラッグストアでビールと共に購入した潤滑剤をたっぷり手に取り、彼をうつ伏せにして膝を立たせ、窄まりに丁寧に塗り込んだ。高3の夏以来、誰にも触らせていなかったので硬く閉じていたその場所は、東吾の指と舌で徐々に解されていった。その間にも、東吾は哲生の髪の毛を梳き上げたり、乳首をきつく吸ったりと彼の身体を弄り、興奮でガクガクと震えさせた。

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