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二十話『着衣エロ』
「…先程言ってた『ニシキレンチャン』とはなんだ。」
素朴な疑問に、松尾が驚いた顔をし次に少しだけ罰悪そうに笑う。
「これからするからさ。楽しもうぜ。」
「んっ…やだ‥」
くるくると指先で突起した胸をなぞり、時折指の腹で潰す。
転がされるたびに、朝比奈の腰が小さく跳ねた。
「痛っ」
弄られて勃ちあがった胸を摘まみ引っ張ると、朝比奈が痛そうに目を細めた。小さな胸の粒は 指の間から逃げて、残されたシャツが指先の間で鋭角を作る。
「朝比奈、動くなよ。」
そのまま大きく刃を開いたままの鋏に布を挟み、生地を食みながら刃を閉ざす。
さくりと音を立て、切り取られた布の形を確認し松尾は満足げに口元を緩ませる。
「っ?」
朝比奈の目が丸くなり驚愕に見開かれる。
「こういう使い方するの知らない?」
知る筈もないだろう。
もう片方の胸元も同じようにして鋏を入れる。
「なに‥して」
「だから、錦 恋ちゃんごっこだって。」
「は?」
錦 恋。
錦鯉の鯉を恋と変換し『にしき れん』の名前で活動している童顔巨乳のギャップを売りにした今人気の美少女系アダルト女優だ。
(童顔巨乳の美少女と言うキャラは特に真新しいものでは無いので、ロケットおっぱいと、パフィーニップルの組み合わせが人気の秘訣だと個人的には考えている。)
代表作の『愛玩シリーズ』では監督の趣味なのか何故か全裸にならず衣類を着けたまま男優と絡むパターンが多い。
しかし体操服やスクール水着の乳房と股間部分の布を丸く切り抜き、 必要最低限の場所だけ露出する着衣エロがやたら厭らしくて相川も随分とお世話になった。
『放課後は先生の愛玩人形~桃尻巨乳の女子高生~』というデビュー作が半田と 松尾のお気に入りなのは、監査委員なら誰でも知ってる。
コスチュームは目の前の朝比奈のようにラウンドネックの体操服だった。
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