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二十一話『どういう事だ』
「マジかよ。」
半田が細い眼を大きく見開く。
視線の先は朝比奈の胸元だ。
素材のお陰で布が撓むことも無く、丸く切り抜かれたシャツから左右の乳首が覗く。
女であれば盛り上った乳房部分だけが露出しているところだが、残念ながら朝比奈は男なので、 錦 恋演じる女子高生の超貧乳バージョンみたいな有様だ。
しかし、色が綺麗だった。
「…恋ちゃん並に綺麗じゃん。」
ふんわりとした色合いの小さな突起は、雪原に散った花弁を思わせる。
修正を施したポルノ雑誌で見る女のそれよりも綺麗だった。
「ほんとだ。どういう事よこれ。柔らかそうだな…。」
半田と松尾が舐める様に淡く色づいた胸元を見る。
相川も感心しながら朝比奈の露出部を見た。
美人さんは顔だけでなく見えない所も綺麗だ。
「本当だ。すっげ綺麗な色っすね。あ、ちなみに俺、恋ちゃん好きだけど、パフィーニップルは別に好きじゃないんでOKっすね。」
恋ちゃんの乳輪は大きすぎる。相川としては膨らんだ乳輪は好きだが、大き過ぎるのは好みじゃない。
半田が、「お前分かってねぇな。でかい方が吸い付きたくなるだろうが。」と相川を否定する。 その巨乳好きな男が、同性の乳首に興奮しているのはどういう事だ。
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