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第13話
『...目を閉じて...、そう、いい子だ。...体を起こして普通に座って...ん、出来てるな』
言われた通りに目を閉じ胡座をかく。
見ていないはずなのに、淡々と行われるそれはまるで目前に控えていておれの動きを見ているようだ。
『......自分でしてるのを想像しなさい。それを、俺に指示されてやってると思って。』
「う、ん」
『...自分のに触って、根元から優しく』
頭の中で自分のモノに触る想像をすると肩がピクっ揺れた。
『動かして』
「ん、...ん、ん」
想像しているだけなのに、なんで、こんなに...気持ち、いいんだ。声が出るのが嫌で口を塞ぐ。
「ふ...っ」
『出てきた蜜を手に塗りつけて、全体的に......上手だ』
「や、ぁ...っ、やめ、っ」
声が腰に響き、低く甘美なそれは徐々に脳を痺れさせていく。口の隙間から声が漏れる。下は見なくても大変なことになっていることは、易々と想像できた。
『手、外しなさい』
本当に、なんで、声我慢してるって...わかるんだ、見えてるの?震える腕を降ろし、ズボンを握り締めた。皺になることなんて考えてない。
朔の命令通りにやっていくと、気持ちよさのあまり段々と膝が閉じてきて、膝と膝を擦り合わせた。
『足開きなさい』
「っ?!む、むり...!むりぃ...」
『首振って嫌がってもダメだ』
「や、だ...」
『本気で嫌だったら切ればいいだろう?』
言われて我に返った。そうだった、朔がおれの行動一つ一つを当ててくるからただの通話だという事を忘れていた。
電話を切れば、やめられる。切ったら...でも、切ったら......。
「き、切らない...つづ、けて......っ」
小さくて朔に聞こえてるか心配だったけどしっかり聞こえたらしくて、くすっと笑われた。おずおずと足を開く。
『いい子だ。...鈴口引っ掻いて』
「ひっーんん!」
なにもしてない、おれは。だけど...朔が見ていると思うだけで、ひとりでに体は熱く煮え滾り...、足をまた閉じてしまった。
『こら、足を閉じるな』
「と、閉じてなんかっ」
『嘘をつくな』
いっそのこと嘘を言ってしまえばと思ったのに平然とばれてしまった。
『あまり動いていると、二人にバレるぞ?』
「...うぅ」
それよりも、あなたがどこかから見てるんじゃないかと思ってます。再び胡座の状態に戻し電話を待つ。
『......譲』
聞いたことないような堪らないバリトンボイス。
「ひぁっ?!〜〜っ!」
下が一気に膨張し、どくりと精を放つ。自分でも驚きを隠せなかった。イった、声聞いてイってしまった。口を開閉させ、余韻に浸る。
『譲、イっただろ?』
「あ、う...ぁあ」
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