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救済 〜 the Salvation 2 ※

指を締めつける熱は、吸いつきながらゆったりと蠕動する。 物欲しげに蠢くそこは、慣らさずとも異物を受け容れるようになっているのだ。 何度も指でその中を擦って刺激を与え、緩やかな抽送を繰り返すうちに、組み敷いた下肢が強張っていく。中を緩やかに蹂躙しながら、俺はこの嫋やかな神が男であることを示す確かな象徴に口づける。甘い蜜を垂らす先端を口に含んで転がせば、しめやかな喘ぎ声が辺りに響いた。 「──あっ、は、あァ……ッ 」 髪に冷たい指が絡む感触がした。頭を上下に揺さぶりながら、先端に舌を挿し込み探るように動かしていく。しばらくすると、指の締めつけが一層激しくなり、歓喜の声と共に口の中に精が放たれた。 収縮が収まるまで宥めるようにそこへと舌を這わせて、最後の一滴までを搾り取る。 まだ吸いつくようにヒクヒクと痙攣するそこから指を引き抜き、身体を起こしてあの赤い果実と同じ味のするそれを呑み下す。俺を見つめる双眸が官能にゆらりと揺らめくのが見えた。 俺はこうしてこの方から与えられるものを残さず享受し、この方と一体になるのだ。 「珠利、いい子だね」 俺は深く息をつきながら、熱を帯びた華奢な身体を両腕で抱きかかえる。 熟れた唇を幾度か食んで、深く口づけた。貪るように舌で口腔を弄っていく。 「……珠利」 唇を離して俺の名を呼ぶ声はこんなにも甘美なのに、なぜか凍てつくほどに冷たい響きさえ孕むのだ。 先程、誓いを促されたことを思い出して俺は硬く目を閉じる。 「貴方を、愛しています」 この方を敬い、崇める気持ちは変わらない。俺が愛するのは未来永劫この方しかいないのだ。 欲望の赴くままにこうして肌を重ねれば、そのご加護をただ一心に賜ることができるのだから。 物欲しげに押しつけられた腰に触れて、俺はその下へと手を滑らせていく。再び触れた小さな蕾は、俺を誘うようにぬるく濡れていた。この中に半身を挿れたときの感覚を思い出すだけで、肌がぞわぞわと粟立つ。 仰向けに脚を開いて晒されたそこに自らをあてがえば、この方はうっすらと目を開けて俺を見上げる。 総てを見届けようというのだろう。赤い唇で微笑みの形を作り、美しい神は長い両腕を伸ばす。 身体をやや前に倒せばその腕が背中に回された。 救いを求めているのは俺のはずなのに、まるで逆のように感じる。 この方はひどく孤独なのだ。 「珠利、早く」 急かされて腰を進めていけば、唇から官能を刺激する声がこぼれていく。 その妖艶な姿に煽られながら、息を吐いて深いところへと沈んでいく。最奥に到達すれば、神は艶やかな頬を紅潮させて歓喜の声をあげた。 「あぁ、あっ、いい……ッ」 肌が合わさる感覚を愉しむようにゆらゆらと細い腰を揺らし、中を強く締めつけてくる。 俺は崇める神とひとつになり、後ろめたいほどの快楽を享受しながら、自らの罪と向き合う。 私の犯した最も深き罪は、 貴方の冥護を存じぬことでした。

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