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第14話 重なった夜
家に入った瞬間、激しいキスをした。
キスをしながら部屋に入り、何度か壁にぶつかりながらもベッドに倒れ込む。
「砂川さんの匂いがする。」
「タバコ臭いおっさんの匂いだよ」
「いい匂い」
蒼井は俺の服を脱がす、流れるようにスルスルと。
まるで魔法のように気がついたらパンツ1枚になっていた。
蒼井自身も素早く服を脱ぎながらもキスを忘れない、最初のキスよりどんどん甘く、とろけてしまう。
キスだけでイッてしまいそうなくらい、奥が熱くなっていた。
首筋にキスをし舌でゆっくり舐める。それはとてもいやらしく動いてたと思うとちゅっ、という音をたて首筋を強く吸い跡をつけた。
そんな目立つ所につけるなよ、と言おうとして口を開いたら思いっきり深いキスをされた。
「そんなところ、ん、ん、ん、」
直吐息とともに声が漏れ顔が熱くなる。接触れられていないのに股間が痛いほど熱り立っていた。
唇が離れたのでふと蒼井の顔をみるとすごくきれいでむせ返すほどの色気が溢れていた。
蒼井の顔にそっと触れ、軽く頬をなでた後ぽんと頬を叩く。
「跡つけたろ」
蒼井は俺の手をそっととり指をいやらしく舐めて笑う。
ああ、どうあがいても俺は蒼井には敵わない、触れられた所すべてが気持ちがいい。
ゆっくりじっくり俺の身体隅々まで、舐め残しがないんじゃないかというくらい丁寧に舐めた。そして俺は初めて、執拗に乳首をいじられた。
初めはくすぐったくて、いいから、と抵抗したが、しつこく何度も舐められ、何度めかで、つい声が堪えきれなくなった。
恥ずかしくなり「もう、乳首はいいから!」と訴えたら蒼井は嬉しそうに笑って強く乳首を吸う。
「く、あぁ、」
乳首をいじりながらそっとパンツの上から俺の熱り立っているモノに触れる。
ビクッと体が動き、息が荒くなる。
「立ってる」
耳元で言われ、恥ずかしさのあまり顔を手で隠した。
「隠さないで、顔が見たい。もっと気持ちよくなって」
「・・・容量オーバーです」
「これから容量増やしていこう」
そう言って笑い、パンツの中に手を入れ俺のモノを触る。
いきなり強く擦られ、俺は急な刺激にたまらなくなり身体に力が入りながらも、腰が動いてしまう。
「ああエロい、砂川さんもっと感じて、もっとエロいところが見たい」
蒼井はパンツを脱がせると、俺のモノを口に含み巧みに動く
「う、く、う、あ、ああ、あ、」
ずっと興奮して熱くなっていたので限界まであっという間だ。
もう少しでイキそう、というところで口から出されてしまい、熱いまま俺のものはピクピク動いた。
もう、何も考えられない。
もっと、してくれ。イキたい、思いっきり出したい。
蒼井は俺から離れ、自分のカバンの中から何かを取り出した。それを見てローションだよすぐにわかった。
「もし、辛かったら言って。」
それを指に取り出し俺のお尻にゆっくり撫でつけ、細くてきれいな指をゆっくり入れた。
違和感はあるが細い指のお陰で痛みはなかった。
ゆっくり、とても丁寧に慣らしてくれた。
どれくらい経ったか、俺のお尻に蒼井の指が三本も出入りしている。
痛みが来ても、痛みが消えるほど快楽が押し寄せた。
「あぁ、ぐ、くぅ、あ、、あああ」
もう声を抑えることなど出来ない、溢れるままだ
ふっと、お尻から指が抜かれたかと思うと蒼井が俺にのしかかりゆっくり俺の中に入る。
痛みと、苦しさで息が止まるかと思った。
「うあ、ああ、ぐ、うう」
「力抜いて、歯を食いしばっちゃダメだ、息をゆっくり吐いて」
言われたとおりにできるだけ息を吐くようにしたら、少し楽なった。
俺が落ち着くまで、蒼井は決して動かず顔を撫で、頭をなで、俺の様子を心配そうにみている。
少し、蒼井も苦しそうな顔をしていた、そういえば蒼井のモノをじっくり見る前に入れられたな!と思ったらふっと力が抜け、ずんと蒼井が奥に入った。
「あああ!」
「砂川さん、耐えられない、ごめん動くね」
ゆっくり、でも深く蒼井は動いた。
「ぐう、ううう、」
「は、ああ、気持ちいい、ダメだすぐに出ちゃうくらい気持ちいい」
「あああ、ああ、」
蒼井は俺のものを触り激しくこすった。
俺はもう、声も、ヨダレも汗も、気にすることができない
「ああ、あぁ、イクッ、あああああ」
とっくに限界を迎えていた俺のものは擦られてすぐにハテてしまった。
ビクビクとすべてを出し終えたのを見て、蒼井は自分のものを俺から出し、ゴムを取ってから自分でこすりだす。
「ふっ、ふっ、ん、あ、あぁ、イクッ」
俺の腹に出してそのままベットに倒れ込み呼吸が荒いまま俺にキスをする。
色っぽい吐息にぞくぞくして、俺からも軽いキスをした。
俺は出会った。
きっと蒼井はその時の勢いかもしれない、もしかしたら一夜だけの関係だと思っているかもしれない。
身体を重ねた今、彼が俺のパートナーになる相手だと確信した。
運命なんて信じたことなかったが、今は素直にそう思う。
もし今だめになっても、きっとまた出会う時が来るだろう、と。
不思議な感情が溢れていたが、心は満たされていた。
蒼井は呼吸を整えてからティッシュできれいに俺の身体を拭き、動くことも話すことも出来ずに横たわる俺を心配しながら布団をかけた。
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