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第11話

着ている着物の帯を解かれ一糸纏わぬ姿になった。 自分だけでは恥ずかしいので、僕は義一様の着物の帯に手を伸ばした。 少し引く手を躊躇していると、待ちきれないのか義一様の手が添えられ、帯の紐を引く。 シュルっと溶けた帯の下から見えた逞しい身体に目を奪われた。 自分と全然違う・・・ こんな体で、義一様は満足してくれるのだろうかと不安に襲われた。 「どうした?」 「義一様の身体が・・・あまりにも逞しくて、僕の体で大丈夫なのかと・・・」 「そんなこと、気にする様なことではない。そなたの肌は白く、とても綺麗だ・・・」 そう言うと僕をその逞しい胸へと抱き寄せてくれた。 そして義一様の唇は僕の首筋へと降りていきチュッと心の臓の上に紅い花びらを咲かせた。 「はぁ・・・ん・・・」 「いい声だ・・・」 「義一・・様・・・」 「もう何も考えるな・・・タクミ・・・」 そして僕の上に覆いかぶさる様に重なり合い抱き締められる。 「やっと手に入った・・・もう離さぬ・・・」 「義一様・・・」 指で軽く唇に触れられ、思わず開いたわずかな隙間から入ってきた義一様の指を軽くはんだ・・・

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