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第13話

優しく愛しむ様な瞳を僕へと向けてくれる。 なぜ、義一様は僕に許しを乞わねばならないのかわからない。 僕こそ、貴方に許しを乞わねばならないというのに・・・。 大丈夫なのだろうかと心配で仕方がなかった。 だから、僕は義一様の欲しい言葉を綴った。 「はい・・・全て・・・許しましょう・・・だから、義一様も・・・全て許して下さいね・・・」 そう言って優しく微笑む事しかできない僕を許して下さい。 今日、今より僕の全てを捧げます。 「早く義一様のものにして下さい」 「そう急がなくても良い・・・すぐには無理であろう・・・」 優しい義一様の手が僕の腰をなぞる。 ぞくりと甘美な痺れを伴い、貴方が与えてくれる愛を全身で受け止めたい。 僕の指も義一様の逞しい体の線をなぞり感触を刻み付けて行く。 見つめる瞳がゆらりと揺らいだ。 「・・・そう・・煽らなくとも・・・お前の全ては俺のものだ・・・」 「はい・・・義一様・・・」 僕は、義一様に全てを委ね甘い波にさらわれていった。

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