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第4話
そして御主人様は再びエルンを夜に部屋に呼ぶようになり、俺も元の生活に戻った。
しかし、エルンが最終本館のチェックで再び屋敷を三日間空ける事になった時に、更なる変化が…。
俺は御主人様の尻尾に再び掴り、今度は御主人様の自室に連れて行かれた。
「ん…ぁ、あっ…御主人さまぁ…」
「テュラ、テュラ…」
―ぬちっ…くにゅくにゅっ…
「ふぁ、ぁ、あ、あ…。ンぁ、あぁっ…」
今度は対面で俺は全裸で御主人様の太腿に脚を広げて座り、御主人様は上半身だけ裸になって、初めてアナルを弄られてる…。
御主人様のローション濡れの太い指、一本が俺のアナルにゆっくりと出し入れされているのだ。
ローションの"じゅぶじゅぷ"と卑猥な音と共に高められる快感に、俺は涎と涙が止まらなく、ペニスから大量の先走りが溢れている。
対面でそうされながら、俺は御主人様と深く口付けを交わした。
長く深いものを交わしたお陰で、口元に銀糸が出来、俺はそれが堪らなく嬉しくなり思わず緩く微笑んでしまった。
すると御主人様はアナルに二本目の指を捻じ込み始め、俺はそ二本の指とペニスを同時に翻弄されて御主人様に引っ付く形で吐精した。
慌てて離れようとした俺を御主人様はむしろ引き寄せて、白濁が俺と御主人様の間を汚してしまって…。
射精中も"ぬちぬち"とした音が俺のアナルから聞こえ、御主人様が弄り続けているのが分かり、身体が益々熱く…。
そしていつの間にか自分で腰を動かして、御主人様の太い首に腕を回して縋って泣いていた。
その時、指が三本に増やされ、もはや御主人様の指に従順に甘え吸い付く動きを見せていた。
すると御主人様は俺を尻を高くする様な四つん這いにし、胸や腹の間にクッションを数個挟まれた。
御主人様が俺のアナルにペニスを当てた時、フワフワしたクッションに身体が僅かに沈み、俺はその瞬間がきたのだと…喜びの緊張で身体が勝手に強張った。
しかし、御主人様はそれ以上進めてこなかった…。しかも…
「…ダメだ。テュラとは出来ない。…すまない」
「…はい。分かりました…」
御主人様の言葉に思わず涙の塊が出来、ポロポロと零れる。
ここまできて、信じられない…。
そんな思いから後方に御主人様を確認したら、興奮した状態で瞳をキツク閉じ、俺を見ない様に斜め下を向いていた。
―…突然止めたけど、俺に萎えた訳じゃなくてとても辛そう…。
…そうだよね。エルンが居るんだもの…。夜、部屋に呼ぶのはずっとエルンだけだった、御主人様…。
俺、ちゃんと分かりました! …俺との線引きは大事にしないと!
俺は御主人様とは別な感情でエルンが好きだし、大事なんだ。
俺に入れようとして躊躇い止めた御主人様のペニスを、俺は舐めて鎮めさせよう…!
…こうした舐める行為も本当は…。エルン、ごめんね。御主人様が大好きで、チャンスな今を許して…。
「…ん、ん、ちゅ…ぺちゅ、ちゅ…ん、ん、んんぅ~…」
「く…テュラ…ぁ…?」
「…御主人様…俺がせめて…。それに、鎮めないと…」
身体の奥に入れられない分、口で覚えさせて…。
エルン、この時間を俺に頂戴…。
そう思いながら、舐めしゃぶりながら上目で御主人様を観察する。
眉間と口元を見ながら、俺は御主人様のペニスのイイ所を探した。
表情の変化が得られた所を重点的に攻める。そしたら、さ…
「…テュラ…出る…から、離れるんだ」
「…ン、ぁあ…ッ。そうなら、尚更離れません…」
そう言って俺は御主人様のペニスを扱きながら、根元の袋を柔々と揉んだ。
そうしながら先端の窪みにキスを幾度も落とし、上目で小さく強請るように湧き出し口を舌先で突く。
すると先端が色濃く張り詰め膨張し、透明な液体で濡れている窪みから俺に向かって勢い良く白濁が飛び出してきた。
「く…! テュラ…!」
「…ぁ、あ、ああ…」
ボタボタと熱く粘る御主人様の体液を顔や胸、腹部に受けて、俺は一瞬焦点を失う恍惚に陥った。
そして意識が戻ると同時に、ぶわりと鼻腔を占領した青臭い…精のニオイ。
俺は御主人様の生温かい精を浴びながら、白濁を手に纏わせて直ぐに自分のペニスを強く扱いて追う様に吐精した。
「…ッ、ふぁ、ぁ、…んンン…んぅう!」
吐精しているペニスを御主人様に見られ、俺は羞恥に頬を染めながら潤む瞳で見返した。
そして自分の白濁で濡れた手をご主人様のペニスに沿え、舐め始めた。
ご主人様の白濁を舐め啜り、ペニスの熱や硬さにまた興奮してきた。
自分のペニスがヒクヒクと上下に自然に揺れているのが分かる。
―凄く興奮する。
俺はご主人様のペニスを綺麗にする事に専念し、その時、ご主人様がどんな思いで俺を見ていたか知らずにいた。
ただ、俺の頭を撫でるご主人様の手はとても優しく、温かなものだった。
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