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第57話
口を離すと自分と長岡の口とが糸で繋がったのが恥ずかしく、思わず拭う様に擦るとくすくす笑われた。
「ヘタクソ」
甘い声で、甘い顔で、囁かれ胸がキュンとする。
キュン?
キュンてなんだよ…
これは写真の為で…
本当に…?
「ちっちぇ口。
腹も薄いし肋浮いてんじゃねぇか。
ガリッガリ。
ちゃんと飯食ってんのか?」
「ぅわっ」
「ははっ。
ケツはやわらけぇー。」
脇腹から尻を撫でられぞわりとバランスを崩しそうになる。
なに絆そうになってるんだ
長岡は尻臀を揉みながら喉や鎖骨を舐めてくる。
頬や顎にあたる髪の毛がくすぐったい。
恋人同士じゃないんだ
じゃあ、この関係って…
いつか…、
あれ…?
それを望んで…
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