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第103話

「可愛がってください。」 起き上がった時にソファからずり落ちた毛布を引き寄せ三条にかける。 ぎゅっと首に顔を埋めていて表情は見えないが、抱いてくれと強請ってる訳でもなさそうだ。 「あぁ、可愛がってやる。」 小さい子供をあやす様に背中をポンポンと叩いていると次第に腕の中が重くなっていく。 眠かっただけか… そんな都合の良い話なんてありはしない。 今だけ。 今だけは、この時間に甘えたい 抱き着く三条から自分と同じボディーソープのにおいがした。

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