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第122話

写真で縛り付けて尚、意地汚く欲する醜い私欲。 我ながら必死だな… 三条に小説を貸したのは途切れさせたくなかったからだ。 咄嗟に思った。 自分でも忘れていた服を律儀にも返しに来てくれた。 会えるなら、会うきっかけになれば。 三条から来てくれるなら尚の事。 狡い大人 悪い大人だ 自傷気味な笑みが浮かんだ。

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