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第173話
先刻の噛み痕を舌でなぞる。
痛みも快楽に変換出来るのか三条の目はとろんと蕩けてきた。
「痛いの好きだもんな。
きもちい?」
「いたいの、やだ…」
「嘘吐き」
閉じようとする脚の間に体を入れ妨害し、耳縁を悪戯する。
ふはぁと甘い息遣いが耳を擽った。
「ま、正宗さんも…脱いで、ください…」
「なに。
俺の裸見たいの?」
くすくす笑いながら耳の穴を舐める。
ぴくぴくと小さく身体を跳ねさせ言葉を催促すると、可愛い答えが返ってきた。
「俺ばっかり、はずかし、い、です」
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