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第210話

ふわりと香る良いにおいに隣を見るといつの間にか長岡が立っていた。 …っ!! 「昼飯パンか? ここの美味い?」 「田上が…、俺は付き添いで。 あ、甘いの美味しかったです。」 「へぇ。 田上ー、先生も甘いの食いたい。」 「え、先生!? あ、じゃぁ、おばちゃんこれも。」 ぴくりと熱の上がる身体。 気の性じゃない。 臀部に微かに当たる熱は隣に立つ教師の手の甲だろう。 すっと掠めるだけの刺激。 沢山の人がいる、何時バレてもおかしくない状況なのにその手はゆっくりと動き続ける。 そしてその手に興奮していた。

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