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第211話

もっと…して、欲しい セーター越しに手の平に爪が食い込む。 先生の体温。 数年に1度の大寒波がきている。 寒い筈の玄関にいるのに身体中が熱い。 さっきの上級生が見ているかも知れないのに感じてしまう卑しい身体。 学校ではしたない。 ゆっくりと怪しくない速度で臀部を撫でる手がもどかしい。 混雑したケース前から動くきはじめた田上の頭がちらりと見えた。 終わっちゃう… 手が…

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