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第232話
「俺デザート頼んでくる。
なんかいる?」
「あ、俺おしるこ!」
あんのかよと吉田の笑い声を背中にレジに向かう。
注文を済ませ席に戻るとそれはずぐに運ばれてきた。
「おまたせしました。」
「ありがとうございます。」
「マジであんのか。
モフすげぇな。」
田上はおしるこ、自分の分はフレークと小豆の乗ったシェイク。
一口口にすると疲れた脳に甘さが染みる。
「明日は死ぬ程寝る。
アラームかけねぇー。」
「本当、明日土曜で良かったよ。
がっつり寝てゲームする。」
土曜日、つまり長岡も休日だ。
でも、忙しいだろし隣でテリヤキチキンを頬張る友人の様に寝たいだろうか。
ぽけっとしながらスプーンを口に運ぶ。
「三条?
どうした?」
「ううん、美味いなって。」
「頭使った後は甘いもん最高に染みるよな。」
こうして友人達と過ごす時間はすごく楽しい。
長岡と過ごす時間とはまた違う。
比較するものではないがどちらも大切にしたい。
どこかぽけっとしながら過ごす三条。
その夜、長岡からの久しぶりの誘いに元気になった三条は約束通り優登とゲームをして日付が変わる頃布団へと潜った。
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