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第242話
自分の脚を抱え上げ動く事が許されない状況に心臓が早鐘を打つ。
鳥肌が立つのは寒いからだけじゃない。
「奴隷らしくしようか。」
昨日の甘い空気は何処へ消えたのか、玄関を開けてくれた長岡の目に何かが背中を走った。
腹部から熱が広がる。
訳も分からず脱衣所へと連れて行かれると無理矢理服を剥がされ浴室へと押し込まれた。
そして、絶対者の声でそう言い渡され今に至る。
何時かの様に衣類を身に纏ったままの長岡と、全裸の自分。
まさに今の関係を表していた。
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