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第273話
インターホンを押すとすぐに開くドア。
優しい顔をした恋人が出迎えてくれた。
学校と違ってラフな格好。
シンプルな格好だからこそ整った顔が引き立っているのかとても格好良い。
「おはよ。
急に雪降り出したな。」
「おはようございます。
家を出る時は降ってなかったのに、降ってきましたね。」
あたたかな室内に入ると、リュックを下ろしコートを脱ぐ。
長岡は三条の手からコートを奪いハンガーにひっかけた。
こういう事がさらっと出来てしまうんだ。
なんだか嬉しい半面照れてしまう。
「あの、ありがとうございます」
「ん。
冷えただろ。
なんか飲むか。」
頭をくしゃりと撫でると、長岡はキッチンスペースへと向かった。
ケルトに新鮮な水を入れ火にかける。
手洗いをする為、三条もその背中を追った。
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