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第275話

何時もの様に床に座っていると、ソファに座っていた正宗さんが隣の空席を叩いた。 「遥登、おいで。」 「でも…」 「おいで。」 「はい」 この目に、 この人に逆らえない… 隣に腰を下ろすと大きな手が太股を撫ではじめる。 ゆっくり撫でる手は少しずつ内股に動く様にもどかしい動き。 「良い子」 「…っ、ん」 「我慢、頑張れた?」 声が主人のものへと変わってきた。 頷くと頬を撫で口を塞がれる。 唇を舐められ薄く口を開くとぬるりと入り込んでくる舌に咥内を良いように嬲られる。 上顎を舐められるとぞくぞくと鳥肌が立った。 「ふ、ぁ…」 「相変わらず下手くそだな。 でも可愛い。」 濡れた唇をペろりと舐める正宗さんは色っぽくてくらくらする。 「ご褒美やらなきゃな。」 ごほーび… ゴクンッ それがどれだけ甘いか知っている。 とれだけ気持ち良いかも知っている。 「ください…」 口が勝手に動いていた。

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