288 / 1273
第288話
「ありがとうございましたーっ」
すっかり出来上がった主役を抱えて店を出る。
割り勘とは言ったが、関川と出し合った。
これ位しか出来ないが労いの意もある。
「俺、同じ方向だから送ってくよ。
どうする?」
「酒飲んだし電車。
まだ終電あるだろ。
なきゃ駅前でタクシー拾う。」
じゃあ、と2人と別れ駅に向かう。
夜風が気持ち良い。
何処からか微か漂う梅のにおいに春を感じる。
空を見上げるとかじられた月が綺麗だ。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
288 / 1273
ともだちにシェアしよう!