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第290話
昼近くに起きて活動を開始する。
噛み殺す事なく欠伸をしながら伸びると身体が軋んだ。
スーツをクリーニングに出し、ついでとコインランドリーに寄る。
コインランドリーの、この生暖かさは独特だ。
洗濯物をドラムに詰めカードを切った。
自宅で洗濯をするのは手間だと感じる時もあるがコインランドリーは逆に暇だ。
中途半端な時間に動くのも億劫で、だが待つには少し長い。
親子連れや同じく1人暮らしであろう青年が袋一杯に洗濯物を持ってきたりと人間観察をしているのも楽しいが、手持ち無沙汰には変わりない。
棚の中に無造作に置かれていた週刊少年誌を手に取るが、めっきり立ち読みすらもしなくなったそれは殆どわからない漫画ばかり。
仕方がなく、コンビニでも行くかと重い腰を上げコインランドリーを後にした。
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