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第299話
田上は昼過ぎに帰って行った。
お陰で課題は粗方終わり、昼食も楽しく過ごせた。
気晴らしのゲームも対戦出来るとやっぱり違う。
駅まで見送り、散歩を兼ねて遠回りをして帰って来た。
すっかり冷えてしまい、炬燵に脚を入れごろんと転がる。
確かに休校は楽だ。
でも、長岡に会えないのは少し寂しい。
早く会いたいな
ゆっくりと目を閉じ長岡の笑顔を思い出す。
整った顔で綺麗に笑う。
だけど、本当の笑顔。
大好きな顔。
そのまま襲ってくる睡魔に身を任せた三条を、元気よく帰ってきた弟が起こすのは2時間後の事。
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