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第302話
「もっとだよ。」
「は、い。」
チュ、ッ…チュ…
一所懸命に舌を吸う。
リップ音が恥ずかしくてたまらない。
顔が熱い。
「……ッ…ん…」
「やらしー顔。
とろとろで雌みたい。」
「おれは、おと、こ…」
いやらしい手付きで臀部から腰を撫でられ身体が震える。
この人から与えられる快感の甘さを思い出すだけで中が陰茎に吸い付いた。
「ふぁ…」
呼吸が苦しくなる度に口を離す、またキスをする。
舌を突いて絡めて吸って、どの位の時間そうしていたのかすらわからない。
頭がぼーっとしてきた。
酸素が足りないのか。
気持ち良いからか。
「すげぇ吸い付いてくる。」
「ん…ッ…、……正宗さんの、ほしーです…」
「ははっ、足りね?」
拡げられた縁をなぞられもう我慢が出来ない。
ゆらゆら揺れる腰を止められない。
「あ、あ、あァ、きもち…っ」
「またオナニーかよ。
セックス、したくねぇ?」
「した、ぃ…ッ」
「遥登。
なにしたいか、言えるよな。」
「せ、くす…正宗さんと…やらしい事したい…、お願いします」
ちゅぅっと唇を吸い媚びる。
「セックスしようか。」
「はい。」
窓の外はまだ雨声が続いていた。
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