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第312話
あたたかな陽気に換気をしようと窓を開けると、新鮮な空気が室内に入り込む。
それだけでも何故かすっきりした心地になるから不思議だ。
「んー…っ」
伸びるとパキパキ身体中の節が鳴る。
遅くまで仕事を片付けていたからまだ眠いが、遥登が来る前に洗濯と軽く掃除を済ませたい。
適当な服に着替え行動に移す。
フローリングワイパーで床を拭くとソファーを粘着ローラーでコロコロと掃除する。
そのままふとんもコロコロして、消臭スプレーをカーテンに振りかけていると洗濯機が呼んだ。
せっかくの晴天、ベランダに洗濯物を干すと春風にはためいた。
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