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第334話
くたくたになった遥登とベッドに倒れる。
普通サイズじゃ足が出るし若干小さい、高かったが奮発して大きいベッドを買っておいて良かった。
目をとろんとさせたままの遥登を抱きしめ腕の中に閉じ込めると、小さい子供の様に胸に顔を埋めてきた。
「眠いか?」
「んー、勿体ないです。
寝たらあっという間に朝になっちゃいます。」
「もっとセックスする?
落ちたらその度に奥抉って起こしてやるぞ。」
「…ぇ、あ、」
真っ赤になった額にキスをする。
「冗談。
でも、勿体ねぇの解るよ。」
シェードランプの明かりが遥登の輪郭をぼんやりと照らしている。
赤く透けた耳を悪戯に擽って遊ぶと、ふぁっと甘い吐息を漏らした。
「でも眠いだろ?
早起きするか?」
「うん…もうちょっと…」
「もうちょっとな」
「ぅ、ん」
ほぼ寝ている声に優しく髪を梳いた。
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