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第342話

クラス割りをもらった時驚いた。 まさか、また三条を受け持てるなんて思いもしなかったからな。 「はい。 じゃあ、気になってる担任の先生の発表な。 A組、担任は長岡先生。 副担任は新発田先生と佐渡先生。 B組、古川先生…」 学年主任の声に、三条のくりくりとした目が自分を捉えた。 表情自体は差ほど変わりないが驚いてんだろうなと簡単に解る。 横で話す学年主任の声も聞こえているのかいないのか、そんな三条に笑いが出そうになるが、そうもいかず顔を引き締めた。 「先生方で何かありませんか? じゃあ、解散。 新学期元気な顔見せてな。」 担任の紹介、プリント配布と20分程で開放になり、再度騒がしくなる体育館内。 一瞬三条と目が合ったがすぐに後ろからやってきた田上と吉田に遮られ、廊下へと続く狭い扉へと消えていった。

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