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第362話

ご飯に味噌汁、しょうが焼きに味噌汁の余りの豆腐、数種類の惣菜をテーブルに並べる。 惣菜は帰りにスーパーで買ったものだが、遥登もよく食べるし余ったら余ったで翌日食べたら良いかと多めに購入した為豪勢な夜ご飯となった。 制服姿の遥登は見慣れてるけど、その姿の遥登と飯を食うのはなんか違和感あんな 良い眺めだけど 堅苦しいネクタイとブレザーを脱ぎ、シャツにカーディガンと軽装ではあるが中々見る事の出来ない光景。 もぐもぐと頬袋が膨らみ少しぷっくりした頬これ位まで肉がついてくれればと思うが、身体計測の結果は貧相なものだった。 これも食え、と惣菜を薦めるとにこにこと食べる三条に疑問を投げ掛ける。 「そういえば、遥登って何時勉強してんだ? 期末も順位落としてなかったし、たまにバイト届けも出すよな。」 「勉強は夜してます。 帰ってからと、夕食食べ終わってから日付越える迄ですかね。 バイトは、田上が良いの見付けて来てくれるからたまに。 ガラポンとか風船配ったり、本の在庫整理とか。 土日か春休み夏休みなら勉強に支障はないですし、社会勉強なしでいきなり飛び込むのはこわいです。」 「真面目だな。 ストレスたまんねぇの。」 「ストレス、ですか…? 遊んだりゲームもしてますし特には…。 あ、3月に発売したゲーム面白いですよ。」 ゲームの話に年相応の反応を見せた。 それに長岡は安心した。 つい一緒にいる吉田達と比較してしまう為か優等生、真面目、と言った固いイメージが強い。 勿論、そうだけではない事も知ってはいるが、テスト前を除いて休日も殆んどを長岡に部屋で過ごしているし、春休みにはバイトの届けも出していた。 だか、感心する事に成績は上位をキープしている。 たまにこの部屋で課題をしている事もあったが、 それだってこれまでに2、3回の事。

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