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第367話
…なにか解からないけど色が生々し過ぎる
…これは、明らかにいやらしいモノだって解かる
……どうしよう…
ちらりと後方を見ると笑顔を讃えたままの長岡と目が合ってしまった。
事のはじまりは長岡の一言。
何時もと変わらない休日だったのはお昼を過ぎるまで。
本を読んだり各々好きな事をして過ごしていた。
そのうち手持ち無沙汰になったのかソファに座っていた筈の長岡は三条の隣に座ってきた。
「正宗さん…っ、」
首筋に触れるだけのキスを受け擽ったさに身をよじっていたら、うなじに舌が這わされ腹の奥が切なくなりはじめる。
はしたなく乱れた呼吸を知られたくなくて唇を噛み締めていたら、後から回ってきた指がロ内に突き立てられた。
「だから、噛むなって。」
「んぅ…っ…ふは、」
唾液と空気を混ぜられくちゃくちゃと水音が響く。
舌を弄られ更に熱の上がる身体。
恥ずかしくて顔が熱い。
「あぁ、そうだ。
クローゼットの中にこの間使えなかった“モノ”入ってるから、遥登が使って欲しいの選んで持って来いよ。」
「ふ、ぁ…」
「選べるよな?」
ねっとりと耳朶を舐められ、否定を許さないその言葉にゆらゆらと被虐心が燃え上がる。
糸を引いて出ていく指が唾液でヌラヌラと光り、ぷつりと切れた糸に視線をクローゼットへと移した。
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