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第368話
「へぇ、遥登はコレを使って欲しいのか。」
「…っ」
1番無難そうなローターを手渡すと長岡は興味深そうに眺める。
なんとか選んだそれは以前にも使われた事もあり、大きさも小さくてマシに見えた。
わざと振動させたり、三条の熱を煽る長岡は既にスイッチが入っている。
その恋人の笑みにゾクゾクと得体の知れない何かが背中を這い上がる。
何も、されてないのに…っ
三条の陰茎は興奮している事を伝えるかの様に鎌首を擡げはじめた。下腹が重く、ぐるぐると熱が回る。
そんな三条を楽しそうに眺める長岡はわざとそれを指摘しない。
「べッドが良いか、ソファが良いか、選べよ。
あぁ、床でも良いぞ。」
「そん、な…」
「何処でも良いって?
じゃあ、ベランダは?」
くすくすと笑みを含んだその声に腹がぞくりと重くなる。
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