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第369話
脱ぎ散らかした衣服がベッドの周りに散乱する。
少しの肌寒さはすぐに忘れた。
ヌルヌルと後孔を這う熱い舌に背中が撓る。
今日は流れに身を任せ、シャワーも借りていない事を思い出した遥登はいやいやと頭を振った。
「だめっ汚いです…っ、ぁ、おねが…だめっ、ぅンッ…しゃわ、あびてな…っ」
「だって遥登がローション持って来なかったんだろう。
入ってたのに。
だから舐めてんだろ。
本当は舐められたいんじゃねぇの。
全身舐めてやるよ。」
「ちがっ…もって、く、る…からァ…」
「駄目。
ローションもゴムも持って来なかったんだから、このまますんぞ。
中でたっぷり出してやるよ。」
鼓膜を震るわせる吐息の多い声にぶるりと身体が震えた。
中に出された時のあの満足感は長岡からしか与えられない絶対の快感。
「ぅ…ン、ん…っ」
「なに、想像して感じてんのかよ。
やーらし。
中出し、そんなに感じんの?」
感じ、る
あの満足感と高揚感、更にしあわせの混じったあの瞬間
思い出すだけで震えるはしたない身体に長岡は所有証を刻み付けた。
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