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第374話

余り野菜で簡単に作ったチャーハンをにこにこ食べる遥登を向かいに自分もそれを食べる。 「バイト疲れただろ。 沢山食えよ。」 「ありがとうございます。 でも、山盛りでもらったので大丈夫ですよ。」 3、4日と連続でバイトに勤しんだ。 最終日、夕方迄ガラポン抽選のバイトをして、そのまま直接向かった部屋は夕食の美味しそうなにおいで満たされていた。 途端ぐーぐーと鳴り出す腹に、夜にはまだ少し早いが2人で夕食を摂っている。 「正宗さんのご飯美味しいです。 明日は俺が作りますね。」 「そんなん気にすんなよ。 それより、遥登の弁当美味そうだったな。 何時もあんな美味そうな飯食ってんのか。 すくすく育つ訳だよな。」 「母さんは母さんですよ。 正宗さんのは特別です。」 あたたかくなってきてからなんだか遥登は幾らか素直になった気がする。 以前なら“特別”なんて言葉は使わなかっただろう。 「どうかしましたか…?」 じっと自分を見詰める長岡に三条はどうかしたかと聞くが、笑って誤魔化した。 まぁ、良いか

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