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第392話
「さんじょー」
「いって」
後ろからがばりと抱き付いてきたのは吉田。
更に田上がのしかかってきた。
2人分の体重を支える細い身体は潰れそう。
「重い…っ。
潰れる…っ。」
「お前達本当に楽しそうだな。」
「楽しいっす。
なー、田上。」
「なー。
楽しい楽しい。」
楽しいは楽しいけれど暑いし重いと身じろぐと、ゴミ袋を足元に置いて長岡が目の前にやって来た。
なんだと見上げるとジャージのチャックを上まで上げた。
「暑そうな格好して熱中症になんなよ。
ちゃんと水分摂ってな。
じゃ、ゴミ捨てに戻るから先生の言う事聞けよ。」
「うぃーす」
バレない程度に軽く突かれた鎖骨に、別の意味で暑くなってきた。
まさか…っ
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