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第408話
翌朝、長岡は何時も通りの時間に起きると洗濯機を回し、身支度を整え愛車に乗り込む。
今日は三条を地元迄迎えに行く約束をした。
最初こそ遠慮していた遥登も会いたい気持ちは同じだと説くと折れてくれた。
毎週の様に送ってはいるが、今日は日のあるうち。
見付からないように駅裏のコンビニでの合流になった。
駅裏なんて言いながら駅から20分以上も歩くなんて詐欺じゃないかとも思うが。
流石に早く着きすぎたな
約束の時間よりも早く着いてしまいコンビニで何が買って時間を潰そうかと悩んでいると、後部座席の窓が小さくノックされた。
ロックを解除すると失礼しますと乗り込んだ恋人。
「おはよ。
早いな。」
「おはようございます。
だって…その…お待たせしたら、悪いですし…」
「へぇ。」
緩みそうな口元を引き締めてバックミラー越しに後ろを伺うと、そわそわしている三条と視線が合う。
余程焦れったいのだろう。
三条の目はあの目をしていた。
「帰りは助手席な。
んじゃ、行くか。」
「お願いします…」
三条を乗せた車は静かに走り出した。
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